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ハイエイタス・カイヨーテ、6年ぶりの新作を発表 アルトゥール・ヴェロカイを迎え制作した新曲を公開

ハイエイタス・カイヨーテ   2021/03/17 13:30掲載
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ハイエイタス・カイヨーテ、6年ぶりの新作を発表 アルトゥール・ヴェロカイを迎え制作した新曲を公開
 オーストラリア・メルボルンのフューチャー・ソウル・バンド、ハイエイタス・カイヨーテ(Hiatus Kaiyote)が、フライング・ロータスが主宰するレーベル「Brainfeeder」に移籍。2015年の『チューズ・ユア・ウェポン』以来6年ぶりのニュー・アルバム『Mood Valiant』を6月25日(金)に発表します。

 1960年代からブラジルでアレンジャー / プロデューサーとして活躍し、エリス・レジーナガル・コスタジョルジ・ベンらの作品を手がけ、みずからの作品も発表してきたアルトゥール・ヴェロカイを迎え制作された新曲「Get Sun」が公開されています。この曲は2019年の終わりにリオデジャネイロで制作され、ヴェロカイが加えたホーンとストリングスで生まれ変わった楽曲を聴いたメンバーは、解き放たれた感覚を味わったそうです。

 アルバムは、ボーナス・トラックが追加収録され、歌詞対訳と解説が封入される国内盤CDのほか、数量限定のTシャツとのセット、通常盤ブラック・ヴァイナルと限定盤レッド・イン・ブラック・インクスポット・ヴァイナルに加え、特殊スリーヴ仕様でポラロイド写真とステッカーが封入された暗闇で光るデラックス盤蓄光ヴァイナルの3種の輸入盤LP、輸入盤CD、カセットテープが発売されます。デジタル配信もあり。

 6年間にわたるアルバムの制作の旅路が始まったのはツアーの最中でした。『Choose Your Weapon』のライヴ・セットに加える新たな素材の制作に取り組んだのをきっかけに、2018年の秋頃には、トラックの大部分が出来上がり、残りはネイ・パームのヴォーカルを待つだけに。しかしアメリカでツアーを行なっている最中、彼女の乳癌が発覚。同じ病で母親を亡くしているパームは、すぐさまオーストラリアへ戻ると病院へ直行し、乳腺切除手術を受けました。彼女の回復を待って、バンドは曲作りを再開。彼女の書いたリリックは、病に侵される以前に書いたものでさえ、まるで自分に訪れる運命を予知していたのではないかと思わせる内容だったといいます。

 パームは「自分の人生が奪われようとしていると感じたら、自分が何者なのか考えるようになる。たぶん乳癌の恐怖を味わってからだと思う。私が持っているものが偽物ではないことを人生に証明しなくてはならないと決断した。私のたったひとつの願いは、生きて、自分が体験した時間と美を捧げること」と語っています。

 2020年にアルバムはいったん完成したものの、それと同時に新型コロナウイルスの感染拡大が始まり、バンドは、その期間を利用してさらにアルバムに微調整を加えました。

 ベースを担当するポール・ベンダーは「アルバムのタイトルはこの旅路のすべてを要約している。誰もが大きな試練を乗り越えてきた。これを作り上げるために、ぼくらは泥の中を突っ走ってきたような気がする。そしてこの勇敢 (valiant) で誇らかな感覚が、嵐の中から穏やかな海に流れ出した。太陽が輝き、陸地が見える。ついにやったんだ! サウンドの響きと感情の奥行きに誇りを感じるよ。この辛い毎日に、人々にちょっとした安らぎを届けることができたらと思う」とコメントしています。


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