辻一郎のソロ・ユニット“
Dissecting Table”が、『Corruption』を7月26日(月)にリリース。
辻一郎は1966年生まれ。東京で1986年から“Dissecting Table”という名義でノイズ・インダストリアル・ミュージックの制作を開始して、1998年に故郷の広島に戻り音楽活動を展開。主に自主レーベル「UPD organization」とヨーロッパとアメリカのレーベルよりレコードやCD作品を発表してきました。初期、中期の作品は、シンセサイザー、サンプラーをシーケンサーで制御することで作品を制作していましたが、2012年頃から、コンピュータでUSB接続デバイスから出力されるPWM信号を制御して音楽制作を行なうようになり、現在は、独自のシンセサイザーシステムを開発しながら作品を制作しています。
独自に開発したシンセサイザーシステムは、コンピュータでUSB接続デバイスから出力される5つのPWM信号、フィルタ及びミキサーを制御して、作曲を行うことができます。各PWM信号はフィルタで変調されて、フィルタの出力信号は、ミキサーで音像定位が制御されます。複合型シンセサイザーは、本シンセサイザーシステムを構成するフィルタの1つです。このシンセサイザーは、はじめに、入力信号であるPWM信号をウィーンブリッジ発振器を用いて変調します。ウィーンブリッジ発振器の出力信号は、乗算器とバイカッド回路で更に変調されます。最後に、これらの変調信号を時間軸上で繋ぎ合わせて音響合成を行います。
今回は、ウィーンブリッジ発振器の周波数変調の精度を改善して作曲を行いました。ウィーンブリッジ発振器の出力信号が複雑に変化しているため、バイカッド回路と乗算器の出力信号も複雑になり強調されて、一層、ハードな作曲ができるようになりました。1曲目のDance of deathは、8月1日(日)にビデオでもリリースする予定。15枚限定リリース。