辻一郎のソロ・ユニット“
Dissecting Table”が、『Aggrieved』を9月10日(金)にリリース。
辻一郎は1966年生まれ。東京で1986年から“Dissecting Table”という名義でノイズ・インダストリアル・ミュージックの制作を開始して、1998年に故郷の広島に戻り音楽活動を展開。主に自主レーベル「UPD organization」とヨーロッパとアメリカのレーベルよりレコードやCD作品を発表してきました。初期、中期の作品は、シンセサイザー、サンプラーをシーケンサーで制御することで作品を制作していましたが、2012年頃から、コンピュータでUSB接続デバイスから出力されるPWM信号を制御して音楽制作を行なうようになり、現在は、独自のシンセサイザーシステムを開発しながら作品を制作しています。
本作『Aggrieved』は、開発したシンセサイザーシステムとデジタルフィルタを用いて録音しました。USB接続デバイスとコンピュータは、USBインターフェースで接続します。コンピュータ上のシーケンサーで、USB接続デバイスからPWM信号と制御信号を出力させて、PWM信号、アナログフィルタ及び、前段のミキサーを制御します。前段のミキサーにアナログフィルタの出力信号を入力します。このミキサーはマルチチャンネル出力で、これらの出力信号は後段のミキサーに入力します。後段のミキサーは、デジタルフィルタを接続して、前段のミキサーの出力信号をミキシングしてトラックダウンを行ないます。これにより、USB接続デバイスから出力されるPWM信号は、アナログ信号処理とデジタル信号処理により変調されて、ユニークな音響効果を作ることができました。特に、各フィルタの出力信号の残響が大きく異なる場合は、遠近感ある音響効果を作りだすことができました。デジタルフィルタは曲に応じて、フェイザー、フランジャー、リバーブ、ピッチシフト及び、ディレイなどを用いました。アナログフィルタに加えてデジタルフィルタを用いたため、アナログフィルタで得られた音響効果を一層、豊かにできました。アナログ信号処理とデジタル信号処理を用いた本作の特殊音響は、新しいノイズミュージックを作り出すための有効な手法の1つであると思います。15枚限定リリース。