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ちゃんみな、3rdアルバム『ハレンチ』&日本武道館公演記念“ハレンチ展”が渋谷でスタート

ちゃんみな   2021/10/14 14:02掲載
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ちゃんみな、3rdアルバム『ハレンチ』&日本武道館公演記念“ハレンチ展”が渋谷でスタート
 10月14日で23歳を迎えたちゃんみなが、3rdフル・アルバム『ハレンチ』のリリースと10月15日(金)の自身初となる日本武道館公演開催を記念して、10月13日(水)から17日(日)にかけて、東京・渋谷PARCOギャラリースペース「no-ma」にて“ハレンチ展”を開催中。その模様を“のぞき見”したレポートが届きました。なお、“ハレンチ展”は入場料500円で、WEBにてチケット購入が可能。完売している時間帯もあるので、気になった方は早めにチェックを。

[“ハレンチ展”オフィシャル・レポート]
 10月13日、ちゃんみなの3rdアルバム『ハレンチ』リリースと日本武道館単独公演を記念した「ハレンチ展」が、東京・渋谷PARCOのギャラリースペース「no-ma」で開催された。本展示は10月17日まで開催される。以下、展示初日の様子をレポートする。

 ギャラリーに入ってすぐ、まずは「ハレンチ」のネオンサインが目に飛び込んでくる。ここにL字型カウンターの物販スペースが設置され、日本武道館に向けた新しいグッズの数々はもちろん、ハレンチ展限定のグッズが販売される。ギャラリー内の照明はピンクで統一され、天井にはピンクのアンブレラが吊るされるなど、渋谷の雑踏からひとつ扉をくぐれればまったくの異世界が広がっているというわけだ。

 入って右側のスペースには、2018年の「THE PRINCESS PROJECT」から今年6月に開催された「THE PRINCESS PROJECT5」まで、歴代のワンマンライブで使用されたドレスが並ぶ。彼女のライブには毎回明確なテーマがあり、そのテーマに合わせて衣装が制作されるため、こうして並ぶと各回のテーマが浮き彫りになる。実際にライブに参加したことのある人にとっては思い出を惹起されるたまらない展示だろう。

 ライブ衣装だけでなく、「ハレンチ」のMVで使用されたドレスも展示されていた。この曲のMVは数々のシーンを組み合わせて構成されているが、冒頭、スクラップ工場に佇むシーンでちゃんみなが着用していたアレである。こちらはなんと、実際のゴミ袋を使用して制作されたものだという。ハレンチという言葉が持つ「恥を恥と思わないさま」を体現したアート作品だと言えるだろう。至近距離で見ると、これを保管するのは至難の技だろうと思わせるほど繊細なつくりをしていることがわかる。

 入って左側のスペースにはちゃんみなによる絵画作品とメッセージボードが掲げられている。コロナ禍ではじめたという絵画をこうして見ることができるのは初めてだ。色彩を大胆に使った油絵作品で、ちゃんみなが日頃から大切にしているテーマが描かれているようだ。すべての絵にはタイトルがあるが、そのタイトルがどこに記されているかは、実際に見て探してほしい。作品によっては隠れたメッセージもあるかもしれない。

 今回の展示のために描き下ろされた新作絵画も展示されていた。この作品は、「ハレンチ展」開催の1日前に完成したのだという。作品解釈は鑑賞する人に委ねられるが、筆者は、コロナ禍に描かれた絵とはかなり異なる印象を受けた。「Angel」から「美人」を経て「ハレンチ」さらにはこの日MVが公開された「太陽」へと続く彼女の精神の変遷が、音楽とは別の形で現れたように見えた。ぜひ、両者の絵を見比べてほしい。

 ちなみに、絵画とメッセージボードの奥のスペースは空白になっている。ここには日本武道館公演で使用したアイテムが16日から展示される予定。何がここに設置されるのか、それがどんな意味を持つのか、現時点ではまだわからないが、確かなのは、この「ハレンチ展」が、日本武道館公演の前と後では異なる顔を見せるということだ。

 そしてギャラリーのいちばん奥が、アルバム『ハレンチ』の世界に入り込めるフォトスポット。アートワークがそのまま現実になっているので、ちゃんみなの楽曲をBGMに、来場者自身がちゃんみなになりきって写真を撮ることもできる。絵画や衣装の展示スペースからは独立しているので、周囲を気にせず存分に「映える」写真が撮れるだろう。本展示の見どころのひとつだ。

 さて、駆け足でレポートしてきたが、今回の「ハレンチ展」の魅力をざっとまとめると、以下の4点に要約できるだろう。

 第一に、この展示は、入った瞬間に渋谷の雑踏を忘れてしまうような非日常的空間で、100%ちゃんみなの世界に浸ることができる展示だ。しかもこの展示で得られる体験とは、ちゃんみなの頭の中を覗くといった平面的なものではなく、その世界の中に入り込んで呼吸をするような立体的体験だ。

 第二に、この展示は、これまでに行われてきたライブの変遷を振り返ることのできる場所でもある。あるいは「THE PRINCESS PROJECT」とは何だったのか、なぜ今回が「FINAL」と銘打たれているのかを考察するヒントになる場所だとも言えそうだ。

 第三に、この展示は、絵画をはじめとした彼女の知られざる一面を楽しむことのできる場所でもある。

 そして第四に、この展示は、現在進行形のアート作品でもある。「ハレンチ展」は今日から開催されているが、まだ最終形態ではない。この作品が真に完成されるのは、15日の日本武道館公演が終わってからであり、人々が展示に足を運びメッセージボードに言葉を記してからなのだ。

 これまでちゃんみなはたくさんの作品をつくってきたが、あくまでも作者あるいは演者として、我々に作品を提供する立場だった。しかし今回は違う。「ハレンチ展」という作品は、彼女が用意したものに我々が足を運び、手を加えることで、ようやく完成する。

 「ハレンチ展」とはつまり、ちゃんみなの魅力を体験できる機会であるだけでなく、彼女の作品群に自分の足跡を残すことのできる貴重な機会なのである。


文/山田宗太朗
写真/畑 聡














ちゃんみな“ハレンチ展”
2021年10月13日(水)〜10月17日(日)
10月13日(水)13:00〜20:00
10月14日(木)〜15日(金)12:00〜20:00
10月16日(土)、17日(日)11:00〜20:00
(※最終入店19:30)

東京 渋谷PARCOギャラリースペース「no-ma」
入場料:500円

tixplus.jp/feature/chanmina_popup_202110

■2021年10月13日(水)発売
ちゃんみな
『ハレンチ』

chanmina.lnk.to/harenchi

〈THE PRINCESS PROJECT -FINAL-〉
2021年10月15日(金)
東京 日本武道館
金額:7,800円(税込)
開場 17:30 / 開演 18:30
l-tike.com/chanmina
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