辻一郎のソロ・ユニット“
Dissecting Table”が、『Brink Of Collapse』を10月18日(月)にリリース。
辻一郎は1966年生まれ。東京で86年から“Dissecting Table”という名義でノイズ・インダストリアル・ミュージックの制作を開始して、98年に故郷の広島に戻り音楽活動を展開。おもに自主レーベル「UPD organization」とヨーロッパとアメリカのレーベルよりレコードやCD作品を発表してきました。初期、中期の作品は、シンセサイザー、サンプラーをシーケンサーで制御することで作品を制作していましたが、2012年頃から、コンピュータでUSB接続デバイスから出力されるPWM信号を制御して音楽制作を行なうようになり、現在は、独自のシンセサイザーシステムを開発しながら作品を制作しています。
『Brink Of Collapse』は、1曲目、2曲目及び、3曲目は、複合型シンセサイザーを用いずに演奏しました。アナログ演算器、サレンキー回路、バイカッド回路、オールパス回路、乗算器及び、状態変数フィルタを曲毎に選択して演奏し、複合型シンセサイザーを用いた従来の音色とは異なる音作りができました。4曲目は、複合型シンセサイザーの乗算器を用いて演奏しました。乗算器に入力する信号の周波数を1分毎にランダムに変更して音色を変化させました。6曲目は、アナログ演算器を用いてUSB接続デバイスから出力されるPWM信号を白色雑音のような音色に変化させました。コンピュータのシーケンサーのデータは、複合型シンセサイザーにはあまり依存せず、アナログ演算器と状態変数フィルタを用いることによりハードな音作りができました。18枚限定リリース。