辻一郎のソロ・ユニット“
Dissecting Table”が、『After A Moment Of Silence』を11月12日(月)に18枚限定リリース。
辻一郎は1966年生まれ。東京で86年から“Dissecting Table”という名義でノイズ・インダストリアル・ミュージックの制作を開始して、98年に故郷の広島に戻り音楽活動を展開。おもに自主レーベル「UPD organization」とヨーロッパとアメリカのレーベルよりレコードやCD作品を発表してきました。初期、中期の作品は、シンセサイザー、サンプラーをシーケンサーで制御することで作品を制作していましたが、2012年頃から、コンピュータでUSB接続デバイスから出力されるPWM信号を制御して音楽制作を行なうようになり、現在は、独自のシンセサイザーシステムを開発しながら作品を制作しています。
開発したシンセサイザーシステムは、主にコンピュータ、USB接続デバイス、ラインセレクタ、フィルタ及び、ミキサーで構成されています。コンピュータとUSB接続デバイスは、Universal Serial Bus(USB)インターフェースで接続します。コンピュータのシーケンサーは、USB接続デバイスから出力される5つのpulse width modulation(PWM)信号と制御信号を制御します。制御信号は、ラインセレクタ、アナログフィルタ及び、ミキサーに入力します。シーケンサーは、1ステップとして演奏の最小時間を1000msecで規則的に演奏できますが、1ステップの時間を変更することができます。例えば、演奏時刻が0msecから6000msecまで1ステップを1500msecで演奏を行ない、演奏時刻が6000msecから12000msecまで1ステップを500msecで演奏を行ない、演奏時刻が12000msecから15000msecまで1ステップを100msecで演奏を行ない、演奏時刻が15000msecから16800msecまで1ステップを200msecで演奏を行ないます。1ステップの時間とその時間を変更する演奏時刻は、コンピュータで計算されます。同期演奏を行なう場合、1ステップの時間を変更する演奏時刻は、各PWM信号で同じです。非同期演奏を行なう場合、1ステップの時間を変更する演奏時刻は、各PWM信号で異なります。ただし、1ステップの時間を最後に変更する演奏時刻は、各PWM信号で同じです。よって、非同期演奏は、5つのPWM信号の演奏がずれて複雑な演奏ができます。
従来は、主に非同期演奏を行なっていますが、本作『After A Moment Of Silence』は、聞き手が理解できる演奏を行なうため、2つのPWM信号を用いて同期演奏を行ないました。開発したシンセサイザーシステムは、シーケンサーで制御されたPWM信号をアナログフィルタとデジタルフィルタで変調します。変調された信号は、ミキサーに入力されます。このシステムは、ミキサーから出力される20チャンネル信号の音像定位を制御することにより、豊かな特殊音響を実現することができます。