ニュース

Dissecting Table、『All Living Things Must Die』リリース

dissecting table   2022/02/02 12:22掲載
Dissecting Table、『All Living Things Must Die』リリース
 辻一郎のソロ・ユニット“Dissecting Table”が、CDR『All Living Things Must Die』を2月14日(月)に18枚限定リリース。

 辻一郎は1966年生まれ。東京で86年から“Dissecting Table”という名義でノイズ・インダストリアル・ミュージックの制作を開始して、98年に故郷の広島に戻り音楽活動を展開。おもに自主レーベル「UPD organization」とヨーロッパとアメリカのレーベルよりレコードやCD作品を発表してきました。初期、中期の作品は、シンセサイザー、サンプラーをシーケンサーで制御することで作品を制作していましたが、2012年頃から、コンピュータでUSB接続デバイスから出力されるPWM信号を制御して音楽制作を行なうようになり、現在は、独自のシンセサイザーシステムを開発しながら作品を制作しています。

  開発したシンセサイザーシステムのアナログフィルタは、主に、複合型シンセサイザー、アナログ演算器、サレンキー回路、バイカッド回路、オールパスフィルタ及び、状態変数フィルタで構成されています。複合型シンセサイザーは、主に、ウィーンブリッジ発振器、乗算器、バイカッド回路及び、電圧制御回路で構成されています。アナログフィルタの入力信号は、本システムのuniversal serial bus(USB)接続デバイスから出力されるpulse width modulation(PWM)信号です。アナログフィルタの感度や遮断周波数などは、USB接続デバイスから出力される制御信号で制御されます。USB接続デバイスは、本システムのコンピュータとUSBインターフェィスで接続します。コンピュータのシーケンサーは、USB接続デバイスから出力されるPWM信号と制御信号を制御します。

 本作品『All Living Things Must Die』の3曲目は、複合型シンセサイザー、バイカッド回路、オールパスフィルタ及び、状態変数フィルタを用いました。複合型シンセサイザーは、電圧制御回路を用いて実時間上で2つの乗算器とバイカッド回路の出力信号を繋ぎ合わせて音響合成を行ないました。更に、ウィーンブリッジ発振器の周波数をランダムに変更して、音色を様々に変化させました。状態変数フィルタは、ハイパスフィルタの遮断周波数を変更して、発振音を変化させました。4曲目は、複合型シンセサイザー、バイカッド回路及び、状態変数フィルタを用いました。複合型シンセサイザーは、ウィーンブリッジ発振器で低い周波数を設定して、バイカッド回路で高い感度を設定しました。バイカッド回路は、バンドパスフィルタ(BPF)で低い中心周波数と高い感度を設定しました。状態変数フィルタは、音色が低くなるようにBPFの中心周波数を設定しました。3つのアナログフィルタから異なる音色の低音を出力させて、曲の音色が一定にならないようにしました。6曲目は、オールパスフィルタ、アナログ演算器及び、バイカッド回路を用いました。バイカッド回路のBPFの中心周波数を制御する制御信号は、USB接続デバイスからの出力信号を用いず、入力信号のPWM信号をバイナリカウンタで分周した信号を用いました。入力信号と制御信号を同期させることにより、ユニークな音響効果を得ることができました。また、アナログ演算器は、乗算器を用いてPWM信号の音色を白色雑音のような音色に変化させました。各アナログフィルタの出力信号は、再度、信号を変調するためにデジタルフィルタに入力しました。本システムは、20チャンネル出力のため空間的な音響効果を作ることができ、更に、フィルタの構成が複雑なため斬新な音響効果を作ることができます。
最新ニュース
※ 掲載情報に間違い、不足がございますか?
└ 間違い、不足等がございましたら、こちらからお知らせください。
※ 当サイトに掲載している記事や情報はご提供可能です。
└ ニュースやレビュー等の記事、あるいはCD・DVD等のカタログ情報、いずれもご提供可能です。
   詳しくはこちらをご覧ください。