2013年度のセロニアス・モンク・ジャズ・コンペティションで優勝し、翌年メジャー・デビュー。その後グラミー賞にもノミネートされるなど破竹の勢いでジャズ・シーンを駆け上がっていったサックス奏者 / 作曲家の
メリッサ・アルダナ(Melissa Aldana)が、ブルーノートからの1stアルバム『12 Stars』を3月4日に発表しました。また、そのアルバムについて、アルダナがブルーノートの社長である
ドン・ウォズと語り合う動画「First Look」が公開されています。
ギタリストのラーゲ・ルンドによるプロデュースとなった本作は、サリヴァン・フォートナー(p)、
パブロ・メナレス(b)、そしてクシュ・アバディ(ds)とのカルテットでレコーディング。アルバムのタイトルは、皇后の冠を飾る12の星というタロットのシンボルにインスピレーションを受けてつけられたとのこと。
本作と人生の転機となったタイトル曲の制作について、アルダナは「数秘術やタロットでは、女帝は創造の象徴とされていて、彼女は私の本質と、アルバム全体を表現している。とくにタイトル曲の〈12 Stars〉はアルバムの最後を飾る曲で、2020年3月、アルバム用に書き始めた最初の曲なの。その1年後の2021年3月に作曲を終えた。私にとって、この曲を仕上げることは、人生のある期間の幕引きを意味するものでもあった。プライベートでもいろんな苦悩を抱えていた中でパンデミックに見舞われどん底に落ちたけど、この作品を仕上げることで自分の音楽ともより密接に繋がることが出来た気がするの」と語っています。
Photo by Eduardo Pavez Goye