辻一郎のソロ・ユニット“
Dissecting Table”が、CDR『Disappear In The Blast』を5月8日(日)に43枚限定リリース。
辻一郎は1966年生まれ。東京で86年から“Dissecting Table”という名義でノイズ・インダストリアル・ミュージックの制作を開始して、98年に故郷の広島に戻り音楽活動を展開。おもに自主レーベル「UPD organization」とヨーロッパとアメリカのレーベルよりレコードやCD作品を発表してきました。初期、中期の作品は、シンセサイザー、サンプラーをシーケンサーで制御することで作品を制作していましたが、2012年頃から、コンピュータでUSB接続デバイスから出力されるPWM信号を制御して音楽制作を行なうようになり、現在は、独自のシンセサイザーシステムを開発しながら作品を制作しています。
開発したアナログフィルタの1つである複合型シンセサイザーは、主に、3つのウィーンブリッジ発振器、2つの乗算器、バイカッド回路及び、電圧制御回路で構成されています。ウィーンブリッジ発振器は、2つの従来の回路と1つの開発した回路を用いています。開発したウィーンブリッジ発振器は、入力信号のpulse width modulation(PWM)信号を変調することができます。この回路を図に示します。図より、従来のウィーンブリッジ発振器の帰還回路を絶縁して加算器と反転増幅器をカスケード接続します。加算器には、PWM信号と帰還信号を入力します。帰還信号は、あらかじめ、抵抗とアナログフォトカプラで電圧制御しておきます。このアナログフォトカプラに入力する制御信号はPWM信号です。また、この発振器の周波数と利得の制御も、アナログフォトカプラに制御信号を入力して行えます。開発したウィーンブリッジ発振器と従来のウィーンブリッジ発振器の出力信号は、第1の乗算器に入力します。更に、開発したウィーンブリッジ発振器の出力信号は、バイカッド回路にも入力します。2つの従来のウィーンブリッジ発振器は、第2の乗算器に入力します。2つの乗算器とバイカッド回路の出力信号は、電圧制御回路を用いてリアルタイムで繋ぎ合わせて音響合成を行うことができます。また、第1の乗算器、バイカッド回路及び、電圧制御回路の出力信号は、スイッチで切り替えて複合型シンセサイザーから出力することができます。本作の3曲目で用いた複合型シンセサイザーは、フィルタと発振器の設定を1分毎に変更しているため、音色が様々に変化しています。4曲目で用いた複合型シンセサイザーは、電圧制御回路の出力信号を用いて演奏しているため、音色の変化に規則性がありユニークです。