ナタリー・エヴァンスはオーウェン、ブライト・アイズ、ジョアンナ・ニューサムから影響を受けたというフィンガーピッキングをベースとしたアコースティック・サウンドを持ち味として音楽活動を始め、のちにジュリアン・ベイカーやThe Japanese HouseなどのSSWにも影響を受け、現在の音楽スタイルを確立。2018年に自身初のフル・アルバム『ベター・アット・ナイト』をリリースし、イギリスで開催されているマスロックやポストロックの大型フェス〈Arctangent〉にも出演したほか、Katie Malco、Bonniesongs、ガルファーとのツアーや、Angelo De Augustine、A.A.ウィリアムズといった有名アーティストと共演するなど、イギリスで幅広く活動しています。
ピアノとギターが輝くような音像を映し出す「Driving At Home」、思わず目を閉じ没入してしまうようなインストゥルメンタル曲や、軽やかな初夏の匂いがしてくるような「To Go On」、そしてラスト曲「Guest Room」では切なくも安らぎにも似た感情をしなやかに流れるようなピアノタッチで弾きながら歌うなど、音を聴くだけで脳裏に情景が浮かぶようなソングライティングにもさらに磨きがかかりました。独特のメロディは、ナタリー自身がこれまでに触れてきたインディー・エモ、マスロックなサウンドスタイルと、フォーク的なサウンドが溶け合うオリジナリティあふれるもの。フィンガーピッキング・スタイルを生かし、バンドサウンドをメインとしたデビュー作より約4年ぶりとなる本作は、これまで自身が関わりの深かったフィールドから大きく羽ばたき、確実に新たなステージへと歩み始めた一作となっています。