1970年代に活動を始め、諧謔精神に満ちた早すぎたポスト・クラシカル・ミュージックで世界的に話題を呼んだイギリスのペンギン・カフェ・オーケストラ。その中心人物だった
サイモン・ジェフスの息子、アーサー・ジェフスが率いる
ペンギン・カフェ(Penguin Cafe)が2年ぶりのアルバム『ハンドフルズ・オブ・ナイト』(CD AMIP-0189 2,300円 + 税)を10月4日(金)に発表します。収録曲「At the Top of the Hill, They Stood...」が公開中。
2017年の『The Imperfect Sea』以来、約2年ぶりにリリースされる新作は、絶滅の危機に瀕している南極への意識を高めるため、グリーンピースから4種のペンギンをイメージした4つの楽曲を提供してほしいと依頼されたことをきっかけに制作が始まりました。その後、ロンドンのハックニーにある会場EartHで募金を募るためのイベントに出演したペンギン・カフェは、新作にも収録されている「Chinstrap」「Adelie」「The Life of an Emperor」「Gentoo Origin」を披露しています。
アーサー・ジェフスは本作について、「この楽曲は南極のペンギンについて2018年秋にグリーンピースとのプロジェクトのために具体的に制作したことから始まったんだ。それぞれ独自の特性と性質を持った4つの固有の南極ペンギンが住んでいる。そこから私はペンギンを擬人化した世界を想像したんだ、それは私達が作り上げた物語と冒険の世界を持ったペンギン達なんだ」とコメントしています。
レーベルメイトである
ルボミール・メルニク(p)も参加してさらに制作が続き完成した新作は、メランコリックで透明感のあるペンギン・カフェならではの世界観がさらに推し進められたものとなっています。
また、ペンギン・カフェは9月から10月にかけてUKツアーを予定しています。
Photo by Alex Kozobolis