1月にリリースした
ミニ・アルバムを引っさげ、ツアー〈TOUR 2013 都会の灯〉を開催中の
笹川美和。3月15日(金)には銀座「ヤマハホール」で東京公演を行ないました。
今回の会場となったヤマハホールは、普段クラシックの演奏に使われることが多く、この日の笹川の布陣にもぴったりの会場。メンバーは、安藤裕子のアレンジでもお馴染み山本隆二をピアノに迎え、笹川の音楽には欠かせないギタリストの設楽博臣とのトリオ編成。裸電球が小さく灯された青白いステージに、サテンベージュの花鳥柄ロングドレスと黒アジサイのドライフラワーがあしらわれたアクセサリーを身にまとった笹川とともに2人が静かに現れて、「午前4時36分」を静かに歌いだすと、会場は急激に静謐な空間へ。
色調を押さえたライティングと、ホールの響きが相まって、まるでバンドの様な3人のアンサンブルが波のように寄せては返す。笹川の透き通るような歌声とその表現力がたっぷりと披露されました。MCでは時折笑いを挟みつつ、珍しい「金木犀」のピアノ弾き語りや、「晴れてくるだろう」といったリズミカルな楽曲など、緩急織りまぜたセットリストであっという間に終盤へ。最後の曲は、ミニ・アルバムでも最後を飾っている「今日」。
アンコールでは、久しぶりに歌うという人気曲「光とは」を披露したあと、「この曲を歌ってみて、人の曲を大切に歌うことで色々なことに気づかされました」と、初めてのカヴァー曲となる
ハナレグミ「家族の風景」を弾き語りで静かに歌い、2時間の幕を閉じた。
今年はデビュー10周年ということもあり、精力的に活動するという笹川。近日中にはアンコール公演の発表もあるようですので、チェックは欠かさずに。