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THE BLANKET SIBERIES、『HUSKIES OF THE FROZEN』リリース

THE BLANKET SIBERIES   2026/11/04 13:42掲載
THE BLANKET SIBERIES、『HUSKIES OF THE FROZEN』リリース
 この度、THE BLANKET SIBERIESより『HUSKIES OF THE FROZEN』が満を持して11月4日(水)にリリースされています。

 THE BLANKET SIBERIESはJUCE、BLABLA、Elizabeth-G、LilKen、INSHUNの5MCとHIROSSONの1DJで構成されたヒップホップ・クルー。

 元来、クルーは同じ地元や似たような境遇を共にした者同士で結成されるケースが多く、それに伴う一体感が楽曲に落とし込まれる事も魅力の一つです。ですが、彼らには当てはまりません。それは様々なルーツのメンバーで構成されており、各々が独自の匂いを発しています。つまり、いい意味で彼らにはまとまりが無いのです。

 さらに、全14曲の本作は全て異なるプロデューサーが採用されており、調達ルートの豊富さが存分に伺えます。

 2曲目TODAFOLNIAではサンプリングの匠Dr.KOENMA(呼煙魔)のbeat上で軽快に進んでいくいわゆるいい感じの状態のドライブに留まらず、Elizabeth-G曰く「儚い高鳴り」、Lil Ken曰く「箱の中で囚われた歪な世界」、JUCE曰く「社会の波、乗れないクルージングする」と表現する彼らは世界を無駄に楽観も必要以上に悲観もしない。その上で楽しむことを理解しています。

 3曲目Phoenix-Kでは3CSのドラマティックに彩られた夜更けの街を各人のラップが朱く染める裏アンセム。「So why うるせえ、俺は操作不能」とspitすればINSHUNが「どの道導く正解」とシベリアの寒さを熱に変換する思考術を披露しています。そこからさらにアルバムは加速度を増しますが、あくまで足し算ではなく掛け算、beatに対するRapの最適解ではなく、握力を確かめ合うゴリラと化した無骨な作品へと昇華されています。注目すべきは11曲目SIBERIA(PRO.%73)のhookにある「遠くへ行こう 誰も見つけてはないとこ」に提示される日常とは違った景色、その答えを彼らはあくまで日常を通じて掴みにいくある種の普遍性。そこで形になるものはJUCEの「ビートはラッパー奮わせる特効薬」というあくまでも自分たちの望むやり方でなければ本当に欲しいものは手に入らないことを教えてくれます。極めつけは国内のみならず海外でも高い支持を得ているNasty III Brother S.U.G.I(ILLSUGI)のbeat(13曲目Kilimanjaro)では振り落とされるギリギリ手前で進む犬ゾリを彷彿させる各々の乗せ方は必聴。

 プロデューサーには他にもITOKU BEATS、ISIDOR等、それぞれの手法で彼らと本作の魅力を存分に引き出しています。この作品を聴き終えた後、まるで赤坂辺りの料亭で上質な多国籍料理のフルコースを食べえたような感覚に陥りました。(恐らくそんな店は存在しないが)いい意味でのまとまりの無さが彼らなんだと思い知らさせます。従来のクルーと言う既成概念で冷え固まったその耳をこの作品で包んで解凍して欲しい。撒菱スティーロ後効きファーライ!!!! 

Text by Shiba





■THE BLANKET SIBERIES『HUSKIES OF THE FROZEN』
DIGITAL
ultravybe.lnk.to/theblanketsiberies
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