次の「いつか僕らは~I Left My Heart in Rausu~」では、「抜き打ちコール&レスポンス」と称して、「知ってたら歌ってください。」「知らない人は覚えて歌ってください。」と呼びかけながら、観客の歌声を次々と引き出していく。その流れで、ステージの縁まで繰り出し、カッティングと低音弦のブリッジミュートを軸としたグルーヴィーなプレイを届け、次第にその上に観客のクラップが重なり、「いいグルーヴです、ありがとう!」という感謝の言葉を添えて「オテテツナイデ」へと繋いでみせる。間奏では、森のギタープレイと観客のクラップが分かちがたく重なり、まるで音を通して互いに会話するような濃密なライブコミュニケーションが展開されていく。まるでバンドセットのような気迫を感じさせた「VSプライドモンスター」、歌とギターがシームレスに渾然一体となったような珠玉のライブパフォーマンスで魅せた「日日」、余白を活かしたミニマムなアレンジが光る「22/22」を続けて披露した後、台風の訪れを予感させるSEが鳴り渡る。そして、「台風の目」へ。まるで自らを奮い立たせるように歌う森の勇壮な姿がとても感動的で、ハイライトの連続の今回の公演の中でも特にドラマチックなワンシーンだったと思う。