U2 が、キリスト教の反省と節制の期間が始まる“Ash Wednesday(灰の水曜日)”にあたる2月18日に、EP『デイズ・オブ・アッシュ』を発表しました。EPには新曲5曲と詩の朗読1篇を収録。現代の情勢を受けて制作され、自由の最前線で闘う人々の勇気から着想を得た内容となっています。このEPの発表に際し、U2は各メンバーのコメントを発表しています。
EPの最後に収録された「ユアーズ・エターナリー」には、ウクライナの兵士で元ミュージシャンのタラス・トポリアと、
エド・シーラン が参加しています。2022年春、ロシアによるウクライナ侵攻を受け、
ボノ と
ジ・エッジ はゼレンスキー大統領の招きで訪れたキーウの地下鉄駅構内で演奏しました。その数日前、エド・シーランがタラス・トポリアと彼のバンド、アンティティラをボノに紹介。ボノとジ・エッジとタラスは地下鉄駅で演奏する日、はじめて顔を合わせ、その後も交流を続けてきました。タラスがインスピレーションとなった「ユアーズ・エターナリー」は現役兵士の手紙という形で、ウクライナの精神そのものの、大胆かつ悪戯好きな心が綴られています。
また、EP『デイズ・オブ・アッシュ』の発表に伴い、U2のファン・クラブ誌『Propaganda』が一回かぎりのオンライン・マガジン(一部、限定印刷版)として復活しました。『U2 - Days Of Ash: Six Postcards From The Present… Wish We Weren’t Here』(全52頁)には、映画監督のイリヤ・ミハイルス、映画プロデューサーのピョートル・ヴェルジーロフ、エド・シーランとともにEPに参加したタラス・トポリアへの独占インタビューのほか、EP収録曲の歌詞、U2の4人によるライナーノーツ、さらにはボノへのQ&Aが掲載されています。
[U2 コメント] この1年、4人で再びスタジオに入り、スリリングな時間を過ごした。『デイズ・オブ・アッシュ』の曲は、今年後半にリリース予定のアルバム収録曲とは雰囲気もテーマも大きく異なっている。これらは、世に出るのを待ってはいられない衝動から生まれた、反抗と失意、そして嘆きの楽曲だ。この先には祝福の歌も出るが、今まさに取りかかっているところだ。僕たちが毎日、小さな画面越しに“当たり前”みたいに見せられている痛ましい出来事……そんな狂った、人を狂わせる時代が当たり前なわけがない。まずは僕ら自身がそれに立ち向かわなければ、未来を信じることも、互いを信じることもできない“もし希望が持てる可能性があるなら、それは義務だ……”この一節はレア・イピから借りた。笑いもあったらいいね。ありがとう。 ――ボノ 僕たちの新作を聴きたい人がいるのかどうかは問題じゃない。自分たちが“これは聴かれるに値する音楽だ”と思えるものを作れているかどうかなんだ。今回の新曲は、これまでの僕たちのベストの作品に並ぶ出来だと自負できる。いつ出すべきかはいつも話し合うけど、正解はわからない。ただ、今の世界の状況を見ていると、今が出すべきタイミングなのだと感じる。バンドのごく初期から、アムネスティやグリーンピースと関わってきたように、自分たちの立場を示すことから逃げたことは一度もない。そのせいで厄介なことになることもあったし、何らかの反発は必ずある。だがそれこそが僕たちを形作っている大きな部分であり、今もこうしてバンドが続いている理由なんだ。 ――ラリー・マレン・ジュニア すごく楽しみだよ。これらの新曲は、まさに今届けられるべきタイミングで、やって来た曲ばかりだ。 ――アダム・クレイトン 僕らが信じるのは、力によって国境が消し去られることのない世界。 恐怖によって文化、言語、記憶が押し黙らされることのない世界。 人々の尊厳が交渉材料にされることない世界。 その信念は一過性じゃない。 政治における流行でもない。 それは僕たちが立つ地面。 その上に僕らは共に立つ。 ――ジ・エッジ VIDEO
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Photo by Anton Corbijn