2025年フジテレビドラマ・
上川隆也主演『問題物件』の
劇伴をはじめ、CM音楽や劇伴制作でも活躍するトロンボーン奏者・作編曲家の
湯浅佳代子が、5年ぶりとなるソロ作品「Station to Station」を6月25日(水)にデジタル・リリースしています。
洗足学園音楽大学ジャズコース卒業。作編曲家として、
いとうせいこう主催『したまちコメディ映画祭り=堺正章リスペクトライブ』や、
クレモンティーヌが歌う『CLEMENTINE SINGS Disney 〜パリのお散歩 ディズニーマリー』のビッグバンド・アレンジ、KERAのソロ・アルバム『
BROWN WHITE & BLACK』にアレンジャーとして参加するなど、幅広く活躍する湯浅佳代子。コロナ禍中に、臨済宗建長寺派栖足寺の千葉兼如住職とのコラボで配信した『Devotions』は、日本の禅の精神を表現しようと制作され、般若心経のサンプリングや環境音を取り込み、多国籍なリズムとシンセウェーヴ、トロンボーンが生み出すサウンドがSpotifyから海を越えて広がり、アメリカやヨーロッパのコミュニティラジオで高く評価。300を超える放送局で取り上げられました。
コロナ禍における不安と停滞の中で、自らの心の変化と向き合いながら「環境音楽」への関心を深めた湯浅は、日常の音の移ろいを音楽に取り込むべく、フィールドレコーディングを開始。ジャズの即興性と、環境音楽・チルミュージック、そして劇伴的な物語性を融合させた新たなプロジェクトを、レコーディングエンジニア・箸本智とのコラボレーションにより始動しました。
車窓の風景は変わらなくとも、駅から駅へ進むように、確かに日常は変わっていく――。そんな想いを込めて、コロナ禍の京都駅で採集した環境音を随所に散りばめた本作は、変わりゆく世界と向き合いながら歩む日々を静かに描き出しています。
なお、今後は本プロジェクトによる定期的な配信リリースや、他アーティストとのコラボレーションも予定されているとのこと。