『ワンナイR&R』のオープニング・テーマとして使われている
キャロル「グッド・オールド・ロックンロール(Good Old Rock'n'Roll)」についての豆知識です。前にも紹介したとおり、この曲はキャロルのオリジナルではなく、アメリカ南部のグループ“Cat Mother and The All Night Newsboys”が69年6月にリリースしたシングルがオリジナル(
ジミ・ヘンドリックスがプロデュースしたアルバム『The Street Giveth...and The Street Taketh Away』に収録)。CDの英文ライナーによれば、このシングルは当時の米チャートで21位を記録したそうで、さらに同年12月にシングルとしてリリースされた、英国グループ“
Dave Clark Five(DC5)”のヴァージョンは、全英チャート7位を記録しています。双方の曲を聴き較べればお分かりになるはずですが、キャロルはDC5のヴァージョンを下敷きにカヴァーしていますね。 なお、この「Good Old Rock'n'Roll」には、偶然か必然か、サンフランシスコのグループ“
クイックシルヴァー・メッセンジャー・サーヴィス(Quicksilver Messenger Service)”が同名異曲(71年)が存在するのですが、どういうわけかキャロルの各アルバムに収録されている「Good Old Rock'n'Roll」のクレジットは、こちらのクイックシルヴァー〜の異曲のクレジットが誤って掲載されてしまっています。きっと発表時期も近いので、どこかで混同してしまったのでしょうね。以上、日常生活では役に立たない豆知識でした。
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