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“白虎隊”について歌った曲をおしえて!

2024/08/23掲載
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白虎隊のことを歌った曲がしりたいのでおしえてください。
 1868年8月23日(新暦10月8日)は、戊辰戦争において会津藩で藩士の少年たちで編成された白虎隊が自刃したことを受けて、その史実を後世に語り継ぎ、追悼の意を表すため、「白虎隊の日」として記念日が制定されています。新政府軍の猛攻を受けて、会津藩の敗色が濃くなり、隊士たちが鶴ヶ城を見ながら飯盛山で自刃した悲劇のストーリーがよく知られています。綾瀬はるか主演の大河ドラマ『八重の桜』をはじめとするドラマや映画、舞台などの題材となるのと同様に、楽曲でも歌われることが少なくありません。 

 古賀政男が作曲した「白虎隊」は、「東京ラプソディ」「青い山脈」などのヒットを放った国民栄誉賞受賞歌手・藤山一郎が1937年に発表。古賀メロディが映える同曲は、多くの歌手に受け継がれ、氷川きよしのほか、石原詢子が詩吟入りでカヴァーしています。

 市川雷蔵が主演デビューし、勝新太郎の映画デビュー作となった1954年公開映画『花の白虎隊』の主題歌となったのが、霧島昇が歌う「白虎隊」。藤山の楽曲を歌詞を替えてカヴァーしています。霧島は日本のレコード史上初のミリオンセラーとなった「旅の夜風」のほか、「誰か故郷を想わざる」「蘇州夜曲」など多くのヒットで知られています。

 「花の白虎隊」を歌ったのは橋幸夫。1961年リリースされた橋の8枚目のシングル「南海の美少年」のカップリングに収録された歴史歌謡モノで、こちらは吉田正の“吉田メロディ”で綴られています。

 1986年に日本テレビの年末時代劇『白虎隊』の主題歌となったのが、堀内孝雄の「愛しき日々」。同年にシングル・リリースされ、オリコン4位を記録。『NHK紅白歌合戦』ではこれまでに3度歌唱するなど、堀内の代表曲のひとつとして親しまれています。堀内は同曲で第29回日本レコード大賞作曲賞を受賞。作詞を手掛けたのは小椋佳です。『堀内孝雄50周年ベストアルバム 〜愛しき日々〜』(写真)などで味わうことができます。

 そのほか、キングレコードの第1号歌手となった三門順子の「忠烈白虎隊」をはじめ、三波春夫「あゝ鶴ヶ城」、「会津磐梯山」など高音域の歌声が特徴の“民謡界のフーミン”こと大塚文雄の「会津そだち」など、やはり史実をテーマとしているだけに、歌謡曲や演歌、民謡などで多く歌われている印象です。

 ただ、歌詞のなかに“白虎隊”のフレーズを採り入れている楽曲はJ-POPにもあります。シンガー・ソングライターの岡村靖幸は「クロロフィル・ラブ」のなかで、「向かって見えるのが白虎隊の14隊」と歌っています。同曲は1995年リリースのアルバム『禁じられた生きがい』に収録。“ずとまよ”の愛称で知られる“ずっと真夜中でいいのに。”は、「グラスとラムレーズン」のなかで「泣きじゃくる白虎隊」と歌っています。こちらは2019年発表の1stフル・アルバム『潜潜話』(ひそひそばなし)で聴くことができます。

 ももいろクローバーZ私立恵比寿中学などと同様にスターダストプロモーションから登場したアイドル・グループの“いぎなり東北産”は、「ワンダフル東北〜New ver.〜」にて東北各県の魅力に触れるなかで、「郷土愛なら白虎隊 福の島 福島県」と歌っています。同曲は2021年リリースの2ndアルバム『東京インベーダー』に収録されています。
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