6人の子供たちが迎えに来た父親の7人乗りSUVに乗り、街中や自然を滑走するシーンを描いたVOLVO（ボルボ）のCM「新XC90登場」篇が、2025年よりオンエア。

　このCMで流れている楽曲は、フランク・シナトラが歌う「ザッツ・ライフ」（That's Life）です。同曲のオリジナルは、ディーン・ケイ＆ケリー・ゴードンが作詞作曲し、1963年にジャズ歌手のマリオン・モンゴメリーが発表。その後、フランク・シナトラが「夜のストレンジャー」を編曲したことで知られるアーニー・フリーマンをアレンジャーに迎えて、アーシーなサウンドへとモデルチェンジして、1966年にアルバム『ザッツ・ライフ』（写真）にて発表しました。

　シナトラが感情を露わにした歌唱も印象的で、全米4位と大ヒット。その成功を受けて、その後にアレサ・フランクリン、ジェイムス・ブラウン、ヴァン・モリソン、デヴィッド・リー・ロス、マイケル・ボルトン、レディー・ガガ、マイケル・ブーブレ、ボノ（U2）など多くのアーティストによってカヴァーされています。

　シナトラのヴァージョンは、多くの映画などにも起用。1993年のロバート・デ・ニーロ監督作『ブロンクス物語／愛につつまれた街』やスティーヴン・スピルバーグが製作総指揮を担った1995年の『キャスパー』のほか、2019年の『ジョーカー』ではホアキン・フェニックスが演じる主人公ジョーカーが憧れている司会者のトーク番組のエンディング・テーマでも、「ザッツ・ライフ」が演奏されています。

　なお、CMでナレーションを担当しているのは、VOLVO「XC90」のアンバサダーを務める俳優の坂口憲二です。