6月4日は“ウイぽん”“ファッサマ”といった愛称で知られ、バラエティやドラマ、音楽活動などマルチに活躍しているファーストサマーウイカのバースデー。

　大阪で生まれたファーストサマーウイカは、高校卒業後に本名の初夏（ういか）名義で舞台を中心に活動。上京後、2013年5月にアイドル・グループ“BiS”の新メンバーとして加入し、ファーストサマーウイカの名でメジャー・デビューを果たしました。翌年7月の横浜アリーナ公演でBiSが解散すると、2015年1月に音楽グループ“BILLIE IDLE®”を結成。2019年12月に解散するまでメンバーとしてライヴを中心に活動しました。

　グループと並行して、女優やタレントとしても活動。『女が女に怒る夜』をはじめとするバラエティ番組でブレイクすると、アクが強い関西弁と標準語を使い分けたテンポの良いトークと、頭の回転が早い明るいキャラクターで強烈な印象を残し、“バラエティクイーン”として人気を博しています。

　女優としては、2019年に黒木華主演のドラマ『凪のお暇』に1話ごとに異なる役柄で登場すると、松岡茉優主演のドラマ『おカネの切れ目が恋のはじまり』にもレギュラーで出演。2021年にはNHK連続テレビ小説『おちょやん』にミカ本田役で朝ドラ初出演を叶えました。翌年放送のドラマ『私のエレガンス』（写真）では主人公の薬師寺桃子役で連続ドラマ初主演。愛する娘のために“エレガンス”な女性へと変身することを決意する、茨城最強の元レディース総長でトラックドライバーのシングルマザーを熱演しました。

　2024年には吉高由里子主演の大河ドラマ『光る君へ』にも登場。吉高扮する紫式部のライバル、清少納言（ききょう）を演じ、大いに注目されました。その後もドラマ『不適切にもほどがある！』『フォレスト』や、2025年4月公開の鈴木亮平、有村架純共演の映画『花まんま』に出演。そのほか、吹き替えやナレーション、ラジオパーソナリティ、金鳥「ゴンゴン」やさとふる、日本郵政のCMなど、メディアで見ない日がないくらい引っ張りだこの活躍を見せています。

　なお、グループ活動以降の音楽活動としては、2021年に「カメレオン」でファーストサマーウイカとしてソロ・メジャー・デビュー。同曲は自身が敬愛しているというシンガー・ソングライターの阿部真央が詞曲を手掛けています。同年の配信シングル第2弾「帰り花のオリオン」は、粗品（霜降り明星）が作詞、作・編曲を担当。羽田美智子主演ドラマ『＃コールドゲーム』主題歌に起用されました。翌2022年の配信シングル第3弾「Open the Door」は、前述の自身主演のドラマ『私のエレガンス』の主題歌に。これまた自身が幼少期よりリスペクトしていたという布袋寅泰がプロデュースを務め、話題を集めました。

　そのほか、豆柴の大群の楽曲「らぶ地球 feat.ファーストサマーウイカ」にも参加。80年代風のグルーヴあふれるディスコ・ナンバーとなっています。

　さまざまな分野で存在感と才能を発揮する“ファッサマ”の今後にも大いに期待したいところです。