米フィラデルフィア出身のマルチ奏者 / ソングライターのヴィクトリア・ローズとストーン・フィリプチャクによるアート・フォーク・プロジェクト“@”が、「4AD」デビューとなる最新アルバム『Autosmile』を10月16日(金)にリリース。先行シングル「Autosmile」をMVとともに公開しています。
@の2枚目のフルレングス作品となる『Autosmile』は、収録の11曲を通じてサイケデリック・フォークの伝統を現代的なアート・フォームとして再解釈し、美しさと苦悩のバランスを丁寧に保ちながら、ブラックホールのような重力と静かな受容を行き来する仕上がり。それは、今回公開された約7分間の壮大なタイトル・トラック「Autosmile」にも表現されており、絡み合うヴォーカル・ハーモニーと温かなアコースティック・サウンドで描きながらも、謎めいた別れを悪魔学的な問いへと詩的に昇華しています。
2人が出会ったのは、米東海岸で息づいていた、家や地下室などを会場にしたD.I.Y.なライヴ・シーン。ヴィクトリアは養蜂家として、ストーンは独学のプログラマーとして働きながら、地下室でのノイズ・ライヴを始め、倉庫スペースやオールエイジの会場でキャリアを積みました。ヴィクトリアはBrittle Brian名義で複数の作品を発表しており、ストーンは近年E.R. Visitという名義でも活動しています。やがてふたりは遠距離でコラボレーションを始め、ほどなく“半分がヴィクトリアの曲、半分がストーンの曲で構成され、それぞれが互いの楽曲の隙間を埋めていく”という@ならではの方法を確立しました。
そして、このコラボレーションが、2023年のデビュー・アルバム『Mind Palace Music』へと結実。「@」という、意図的に分かりにくく、極めて検索しづらいバンド名でありながら、本作はインターネットを通じてふたりの想像を超えて多くのリスナーへと届きました。コラボレーションはすべて遠隔で行なわれており、それまでライヴを行ったこともなければ、実際に同じ場所でハーモニーを歌ったことさえなかった2人は、大小さまざまな観客の前で自分たちの音楽を鳴らすべく、同じ空間で声を重ね、強力なライヴ・バンドへと成長。その過程は新作『Autosmile』のアレンジに大きな影響を与え、彼らは以前よりも再現可能な実験性を選び、過去の作品に比べてデジタル・プロダクションによる装飾に頼らない方法を取るようになりました。
ライヴ・アクトとしても注目された@は、
スネイル・メイル 、
キャメロン・ウィンター 、
ブラック・カントリー・ニュー・ロード のサポートも務め、レーベルメイトにして、8月に衝撃的な最新作『
Magazine 』を発表する
ヤハウェ・ネイルガン や
ウォーター・フロム・ユア・アイズ の頭脳、ネイト・エイモスのソロ・プロジェクトにして、同じく最新アルバム『
The Singer In My Band 』を発表する
ディス・イズ・ローレライ ら現代の最重要アーティストのライヴサポートも予定しています。
VIDEO
photo by Ingmar Chen