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映画『パワー・トゥ・ザ・ピープル』、立川直樹トーク・イベントのレポートが公開

ジョン・レノン   2026/05/26 12:51掲載
映画『パワー・トゥ・ザ・ピープル』、立川直樹トーク・イベントのレポートが公開
 ジョン・レノンビートルズ解散後に行なった唯一のフルレングス・コンサート、1972年8月30日の米・ニューヨーク マディソン・スクエア・ガーデン公演を収めるコンサート映画『パワー・トゥ・ザ・ピープル:ジョン&ヨーコ・ライヴ・イン・NYC』が5月28日(木)まで上映中です。5月22日、東京・立川シネマシティでの上映初日に、プロデューサー / ディレクターの立川直樹がトーク・イベントを開催。そのレポートが公開されています。

 高校生時代にビートルズの日本武道館公演を目撃し、「人生が決まった」と感じたという立川は、リアルタイムでビートルズやジョン・レノン&ヨーコ・オノの活動を追い続け、関連書籍も多数執筆しています。

[立川直樹トーク・イベント レポート]
 立川氏は冒頭本作について、「僕がこれまで観てきたロックのライブ映画の中でも、これほど生々しくロックンロールを感じさせる作品はなかなかない」とコメント。「“ジョン・レノンはロックンロールなんだ”ということが骨の髄まで伝わってくる」と話し、さらに「この映画が重要なのは、誰かのイベントにゲスト出演したのではなく、ジョンがきちんとワンステージ、15曲を演っていること」とその魅力を語った。

 そして、「カム・トゥゲザー」を演奏する際の“ちょっと昔に旅してみようか”というMCや、「マザー」を“誰しもが感じている両親への思い”と話してから始めていることに触れ、「すべてが歌と一体化した詩のようになっている。「マザー」も絶品ですよ」と言葉を重ねた。

 また、エルヴィス・プレスリー「ハウンド・ドッグ」のカバーも「めちゃくちゃいい」とコメント。ジョンがラジオから流れてきたエルヴィスを聴いて、“学校で教わることなんて全部嘘っぱちだ。これこそリアルだ、と感じた」というエピソードを紹介し、「ジョンにとってロックンロールがどれほど根源的なものだったかが、この映画には刻まれている」と続けた。

 さらに、バックを務めるエレファンツ・メモリーも、「そこまで上手いバンドではないけれど、このコンサートにすごく合っている。ジョンが自分のバンドをバックに演奏したのはこのコンサートだけで、自由に自分のロックンロールを歌っているのがにじみ出ているのも見どころですね」と、本作の希少性に触れた。

 また、1972年のコンサート開催当時ニクソン政権から国外退去の圧力を受けていた状況に触れながら、「そんな時にヒトラーの演説を引用したり、「平和を我等に」「ボーン・イン・ア・プリズン」などのプロテスト・ソングを真正面から歌っているのはすごいこと」とコメント。「この映画を観ると、ヨーコさんなくしてジョンのロックンロールは成立しなかったことがよくわかる」と、本作におけるオノ・ヨーコの存在の大きさについても語った。

 そして、本作のレストアを手掛けたショーン・オノ・レノンについては、「ショーン自身がミュージシャンとなり活動を続ける中で、“一番すごいのは父親だ”と気づき、その仕事をきちんと残したいと思った、その手始めがこの作品だったのではないか。その気持ち、思いがスクリーンから伝わってくる」とコメント。「ジョン・レノンというアーティストをシンボリックに守り続けたヨーコさんから引き継いだんでしょう。ライブ映画やドキュメンタリーは気持ちが入っているかどうかで全然違う。この作品にはショーンの気持ちがしっかり入っているところが好きですね」と、本作に込められた想いを語った。

 最後に立川氏は、「最近のライブは演出を作り込み過ぎることも多いけれど、このコンサートは音楽そのもの、サウンド、歌詞というプリミティブな要素を届けることをジョンがちゃんと考えている。それもヨーコさんの力だと思う」と本作を評し、「権利の関係から5月28日で日本最終上映となるので、ぜひスクリーンで体感してほしい」と呼びかけた。


カルチャヴィル
culture-ville.jp/powertothepeople
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