篠笛界の第一人者である
狩野泰一、大地の鼓動を打ち鳴らす和太鼓奏者であり、チャッパの神とも称される金子竜太郎、そして若くして鬼才の名を確立し、ジャンルにとらわれない表現で音楽シーンを席巻する
林正樹による、見事なまでの音楽空間を味わえる作品群をまとめた狩野泰一渾身の1枚『WORLD PEACE』が、満を持して4月1日(水)にヤマハミュージックコミュニケーションズよりリリースされます。
日本人の原風景とも言える篠笛と和太鼓の音色に、現代的なピアノが合わさる和洋が見事に融合した他に類をみない唯一無二の世界。10年の歳月をかけ練り上げてきた楽曲群が、ついに完成の時を迎えました。
3人が10年の歳月をかけコンサートで練り上げてきたその想いのすべてを、熱く、そして時に冷静に、瞬間的に封じ込めた今作。
日本人ならだれもが原風景に持つ篠笛と和太鼓の音色には、どこか懐かしさを覚え、幼少の頃の記憶を蘇らせるでしょう。そこへジャンルを超え見事に融合し絡み合うピアノの音色があります。これこそ正に唯一無二とも言えるアンサンブルがそこにはあり、聴く者の記憶と感情を強く揺さぶります。
長年の共演によって培われた深い信頼関係が生み出すフレーズの数々は、このメンバーだからこそ到達できた境地であり、それはほかでは決して味わうことのできない、新たな音楽感動をもたらすでしょう。
なにより特筆すべきは、そのグルーヴ感にあります。聴く者の心拍数に寄り添いながら自在に変化する独特な時間の流れは、現代の整理された音楽とは一線を画し、人間の持つ情熱そのものに同調し、気がついた時にはすでにその流れに身をゆだねているでしょう。そして、西洋の12音階に縛られない表現を持つ篠笛の音は、日本人のみならず、世界中の人々を惹きつける普遍的な力を宿しています。
機械的で均質化された音楽とは対極にある、ゆらぎを内包した人間味あふれる世界に、忘れかけていた心の奥底に眠る生命の息吹を呼び覚まされ、原始の世界へと導かれていきます。
和を基調としていつつも、世界各地のさまざまな音楽から受けたインスピレーションが随所に息づく、多彩な顔をみせる13のストーリー。
中東はアフリカ、イランに数千年伝承されてきた音楽、北欧に伝わる民謡、そして鼓童時代から長年学んできた日本各地の笛太鼓の伝統に加え、フラメンコギターに精通し、情熱と繊細さを兼ね備えたギタリスト・
柴田亮太郎とコンサート・ツアーの中で練り上げてきた、ヨーロッパの太陽と風を感じさせる新曲2曲などがあり、まるで悠久の時の流れとともに世界中を旅するかのような音楽体験が広がります。
世界各国を巡り演奏を続けてきた狩野泰一が、音楽を通して見つめ、感じ、そして願い続けてきた想いを込め、「平和・やすらぎ・共生」をテーマとした13曲。
異なる文化を尊重し合える世界の夜明けを祈って紡がれた「夜明け – Daybreak」、戦争への強いメッセージを音に託した「泰平 – TAIHEI」などに加え、新潟中越地震の復興支援・追悼のために書いた「I・NO・RI」をはじめ、「夜の海」「KA!」「MATSURI」の4曲のセルフカヴァーは、それぞれに今作のテーマに大きなインパクトを与えています。
付属のブックレットには、狩野泰一自身によるセルフライナーノーツが掲載されており、それらを読むことで作品に込められた想いや楽曲背景を知ることができ、より深い理解と感動へと導かれるでしょう。
本作のヴィジュアルイメージにも、強いメッセージが込められています。
ジャケットに使用されたのは、人類誕生より遥か昔、約1,300万年前の佐渡島の歴史を捉えた写真。そこには、生命の源である水、海底火山の噴出によって形成され隆起した岩石や火山灰、そしてすべての恵みを与える太陽が写し出されています。
戦争が存在しなかったとされる、約一万年に及ぶ縄文時代に思いを馳せながら、人類が武器を手にして以降、絶えることのない戦争の歴史を見つめ直します。このジャケットは、そうした想いとともに、泰平の世を願う狩野泰一の祈りを象徴的に表現したものです。
篠笛奏者・狩野泰一の最高傑作とも言える本作は、ファンのみならず、ジャンルを超えて多くの音楽ファンに深い感動をもたらすでしょう。