マイルス・デイビス(Miles Davis)が1964年2月12日に米・ニューヨークのフィルハーモニック・ホールで行なった公演の模様を完全収録する、2枚組SACDハイブリッド盤『
ライブ・アット・フィルハーモニック・ホール』が11月25日(水)に発売されます。演奏メンバーは、マイルス・デイビス(tp)、
ハービー・ハンコック(p)、
ロン・カーター(b)、
トニー・ウィリアムス(ds)、
ジョージ・コールマン(ts)。
この日の公演は、プロデューサーのテオ・マセロによって、アップテンポでアグレッシヴな楽曲を収録した『
フォア&モア』、しっとりしたバラードを多く収めた『
マイ・ファニー・ヴァレンタイン』という2枚のライヴ・アルバムにまとめられて発売され、大ヒットを記録。マイルス・デイビスの数あるライヴ盤の中でもとくに親しまれてきました。今作では、このライヴ録音を当日の演奏曲順に、コンサートの前半と後半の全曲を2枚のCDに分けて収録した日本企画の完全録音盤。DISC-1には、『フォア&モア』と『マイ・ファニー・ヴァレンタイン』に収録されていなかった「枯葉」を収録しています。
この音源は2004年に発売されたBOXセット『セヴン・ステップス:ザ・コンプリート・マイルス・デイビス 1963-1964』に収録されていますが、独立した形でのリリースとSACDハイブリッド化は世界初です。
ライヴ音源の録音は『カインド・オブ・ブルー』を手掛けたフレッド・プラウト。その3chマスターを基に2004年の上記BOXセットのリリースの際にソニー・ミュージック・スタジオ(NY)のマーク・ワイルダーがリミックスを行ないました。今回のリリースにあたり、マーク・ワイルダーのリミックスのアナログ・データを本国から取り寄せ、ソニー・ミュージック・スタジオ(東京)の鈴木浩二がDSDマスタリングを行っています。
この日の演奏について、マイルス・デイビスは自伝で以下のように綴っています。「その夜のオレ達の演奏は、まさに天井をぶっ飛ばしてしまいそうな勢いだった。本当に一人残らず全員が、ものすごい演奏をした。曲はほとんどがアップテンポだったが、ただの一度も狂わなかった。ジョージ・コールマンも、この夜が最高だった。それにバンドには創造的な緊張感が漲っていた」。
Photo by Vernon L. Smith