シンガー・ソングライター“
ポニーのヒサミツ”が、6枚目のアルバム『ウゴーの短編集』を3月4日(水)にリリースします。
本作は、前作『ほうむめいど・かうぼうい』以来、約2年ぶりのフル・アルバムとなります。これまで計5枚のアルバムを発表し、マイペースながら着実な活動を続けてきたポニーのヒサミツ。前々作・前作に続き、本作も参加メンバーそれぞれが自宅で録音したデータを送付し、それをポニーのヒサミツ自身がミックスする手法で制作されています。
参加ミュージシャンには、サボテン楽団、
谷口雄、大塚智之、
増村和彦、高橋三太、
kiss the gambler、
中川理沙、ひろしカスタムといった多彩な顔ぶれが名を連ねます。一方で、バンド演奏に重きを置いていた前作に比べ、本作ではポニーのヒサミツ自身の演奏比重が増し、アルバム全体としてよりDIY色の強いSSW作品へと進化しています。その結果、楽曲のバラエティやオルタナティブ感が一層増しながらも、
ザ・ビートルズ、
はっぴいえんど、
ザ・バンドといったルーツからの影響が随所に感じられる作品に仕上がりました。
また、本作における唯一のコンセプトとして掲げられたのが、「全作明らかなフィクションとする」という歌詞の縛りです。街のあちこちに前世の記憶を見る男を描いた「宿世拙し」、ウラシマ効果をテーマにした「四畳半ロケット」、目覚めたら身体が軽くなってしまっていた男の悲哀を描く「空の飛び方を教えて」、ろくろっ首をナンパしてしまった男の運命を描く「ろっくんろっ首」など、
星新一や
藤子・F・不二雄を想起させる“少し不思議”な世界観を持つ短編小説集のような楽曲群が並びます。マスタリングは、ピースミュージックの中村宗一郎が担当。
また、フィジカル作品として、前作『ほうむめいど・かうぼうい』と本作『ウゴーの短編集』を収録した2in1 CDを、同日3月4日に同時発売。さらに、アルバムからの先行シングル「百鬼、夜を行け」が、2月4日(水)よりデジタル・リリースされています。
[コメント]最初にイントロのトランペットンフレーズが思いつき、そこから膨らませていったのですが、自分の楽曲史上最も壮大で、ドラマチックな楽曲となったと思います。
演奏ゲストのみんなにはザ・バンドやビートルズを意識してもらい、増村和彦君(ex 森は生きている)にはタムを生かしたどっしりとしたドラムを、谷口雄君(ex 森は生きている、1983)にはエレピを、サボテン楽団君にエレキギターを、素晴らしいホーンアレンジと演奏を高橋三太君に、それぞれお願いしました。そしてコーラスに中川理沙さん(ザ・なつやすみバンド、pome shih tzu)、ひろしカスタムくん(チヂタム)にお願いし、ゲストボーカルとして「海辺の街から」以来となるkiss the gamblerさんに参加いただきました。それ以外の楽器は全て自分で弾いています。
個人的にはこの曲はザ・バンドの「I Shall be Released」とザ・ビートルズ「Let It Be」の相の子、のようなイメージで作りアレンジしていったのですが、kiss the gamblerのかなふぁんさんに歌をお願いしたところ「島の民謡感があったのでそれを意識しました!」と言われ、送っていただいたデータを聴いて初めてそういう要素もあることに気づかされたりもしました。かなふぁんさんに参加いただいたことで、より楽曲の世界観が深くなったと思います。
アレンジとして最後にみんなでシンガロングするというのも一度やってみたかったため、ようやく実現できて嬉しいです。それに合わせてファンファーレのように鳴り響く高橋三太君のトランペットにもぜひご注目ください。
歌詞は、人ではない者たちのお祭りに入り込んだ男の歌で、シングルにもなっている「化け猫ランデブー」の続編として作りました。なので、アルバムが「化け猫ランデブー」で始まり、この曲で終わる、というのは個人的には大きな意味があると思っています。
まだまだ寒いですが、遠くに思いをはせたいときや、じんわりと暖かくなりたいようなときに聞いてください。――ポニーのヒサミツ