国鉄バス(現・JRバスグループ)が1969年6月10日に大阪と東京を結ぶ長距離高速バスの夜行便「ドリーム号」の運行を開始したことにちなみ、西日本ジェイアールバス株式会社とジェイアールバス関東株式会社が6月10日を「ドリーム号の日」を記念日として制定しています。
東名高速道路の全線開通と同時に、東海道新幹線の補完路の役目も担う形で東名高速線と名神高速線を直通する高速バス夜行便として運行を開始した「ドリーム号」は、日本で初めて高速道路を経由する夜行バス路線として誕生。京都・大阪・神戸から北九州・福岡を結ぶ「ムーンライト号」が登場するまでは、日本一の長距離路線バスでした。
開業後は「ドリーム大阪号」「ドリームなごや号」「ドリーム京都号」などの系統に分かれ、首都圏から近畿や東海へ向かう足として当初から乗車率の高い人気路線として活躍。現在は東京と京都・大阪を結ぶ「ドリーム号」、東京と東海地区を結ぶ「ドリームなごや号」をはじめ、首都圏から東北、東海、近畿、中国、四国、および各地区同士を走るJRバスグループを中心に運行する夜行バスのネーミングとして「ドリーム号」の名が使われています。
ところで、「夜行バス」をタイトルにする楽曲はいくつかありますが、そのなかから3組のアーティストの楽曲を挙げておきましょう。
まずは、
あいみょんの「夜行バス」。2015年にリリースされた初のミニ・アルバム『
tamago』(写真)に収録された同曲は、夢を追うために乗り込んだバスで感じた悲しみやさみしさを綴っています。歌詞にある“大好きな五つの音”というフレーズは、あいみょん自身がバスの中でギターを抱えながら涙ながらに聴いていた
ビートルズのことで、当時ビートルズを5人組だと勘違いし、歌詞にしてしまったとのことです。
次に、
CHEMISTRYの「夜行バス」。2019年に「もしも」との
両A面シングルとしてリリースされました。深夜の都会から走り出す夜行バスで思い浮かぶ、ふるさとや大切な人への想いをピアノとヴォーカルで紡いだバラードとなっています。同年のアルバム『
CHEMISTRY』でも聴くことができます。
最後は、
ONE☆DRAFTの「夜行バス」。別れの言葉も言えずに過ぎていくわだかまりの日々を、ゆっくりと遠ざかっていく夜行バスの景色にたとえた、悲しいラヴ・ソングです。同曲は2010年発表のライヴをコンセプトにした3rdフル・アルバム『
蜂の巣』に収録されています。