気温もだんだん上昇し、猛暑の気配が近づくなかで家にこもる時間が増えてきた7月第3週(7月13日[月]~7月19日[日])。
そんな中で注目したいのは、“おうち時間を一気に刺激する”衝撃のMVが話題の
A.B.C-Z の3rd EP『
THE WAY 』(写真 / 7月15日発売)。EP収録曲「マジマジック」のMVは全編CGで制作され、コラージュで増殖したメンバーによるダイナミックなダンス・シーンに加え、メンバーが回転する曼荼羅、画面いっぱいの顔面、飛び出す隕石や動物など、謎演出が飛び交うもの。“意味不明に壮大”な感じはボリウッドも想起させますが、高難度のアクロバットもこなすスキルフルなA.B.C-Zらしい卓越したパフォーマンスが随所で光り、ただ面白いだけではない完成度の高さも際立ちます。EPには、
ALI &(
80KIDZ )がアレンジしたダンスロック「TAP」など6曲が収録されています。
近年のA.B.C-Zは“昭和・平成リヴァイバル”を掲げ、『ザ・ベストテン』をオマージュした「
君じゃなきゃだめなんだ 」MVや奇天烈な世界観の「Jigsaw」MVなど、懐かしさと遊び心を取り入れた作品を多数発表。こうしたエンタメ性は幅広い層を楽しませる一方で、彼らの本来のパフォーマンス力や楽曲の良さをむしろ際立たせ、面白とクールの絶妙なバランスやギャップの魅力でさらなるファン層を広げていきそうな勢いを感じます。
VIDEO
MVと言えば、7月15日にリリースされる、
FRUITS ZIPPER の5thシングル「
ぱわーオブらぶ 」のMVも公開から1ヵ月でYouTube再生数500万回突破の人気ぶり。曲のテーマは“人と人の間で生まれるパワーの循環”で、そのエネルギーをそのまま形にしたような、キュートで細かい手振りが特徴のダンスはTikTokでも多数の投稿を生んでいます。「
わたしの一番かわいいところ 」から続く“NEW KAWAII旋風”は衰える気配がありません。この5thシングルは両A面作で、もう一方の「センセーション」は、
鎮西寿々歌 が主演するホラー映画『だぁれかさんとアソぼ?』とのコラボ楽曲。これまでのFRUITS ZIPPERの明るいイメージを覆す、クールかつ不穏さも漂うナンバーで、グループの新たな魅力も生み出したシングルとなっています。
VIDEO
また、7月15日にリリースされるダンス・ヴォーカル系2作は、どちらも勢いあるパフォーマンスが光ります。
EBiDAN 発の9人組
SUPER★DRAGON は、両A面シングル「
Call Me Asap / NUMBER 」を発表。「Call Me Asap」はTVアニメ『
神の雫 』第2クールのオープニング曲としても起用され、鋭いラップとダンスで野性的な魅力を放つクールな一曲です。一方、
NCT から派生した
NCT WISH の「
YO-I-DON! / BOY MEETS GIRL 」では、初めて日本語タイトルを冠した「YO-I-DON!」が爽快感満点。夏の高揚感をのせた高速ビートに、爽やかなヴォーカルと一糸乱れぬダンス・パフォーマンスは驚異的です。
バンド系では、デビュー30周年を機に10年ぶりに復活した
黒夢 の初となるセルフカヴァー作『
CORKSCREW 2026 』『
Drug TReatment 2026 』も見逃せません。特に98年に発表された『
CORKSCREW 』は、それまでのダークで退廃的なサウンドから、骨太なパンクロックへと舵をきった転機の作品。先行公開された代表曲「少年」の2026年版は、スピード感はそのままに音の奥行が一層深まり、さの寂し気なメロディがより胸に迫ってくる仕上がりでした。時代を超えてロックの高揚感が漲る名作が現代のプロダクションでどのように蘇るのか?期待が高まります。
VIDEO
ジャズ系では、巨匠・
坂田明 と実力派トランペット奏者の
類家心平 、そして
ザ・スターリン の結成メンバーにしてドラマーの
イヌイジュン という異色のトリオによるセッション音源『銀愁』が登場。画家でもあるイヌイジュンの個展で行われた“画廊ライヴ”を収録し、坂田のアルトサックスと類家のトランペットが鋭く応酬する中、イヌイのドラミングがグルーヴを押し進めたり距離を置いたりと絶妙なコントラストを生み出しています。ジャズ×パンクの枠組みでは語れないサウンドに加え、坂田明と
伊藤洋三郎 の対談セッションも大きな魅力。
洋楽では、
フランク・ザッパ 入門に最適なベスト盤『
フランク・ザッパズ・テイスティエスト・トラックス 』が7月17日にリリースされます。 膨大な作品数と難解さで知られるザッパの“とりわけ美味しい”18曲を厳選した内容で、ドゥーワップやR&Bとノイズ、実験音楽を混ぜ合わせた衝撃の1stアルバム『
フリーク・アウト! 』、ジャズロック期の名曲「ピーチズ・エン・レガリア」、最大のヒット作『
アポストロフィ(') 』収録曲など、あらゆる時代の代表曲を揃え、まさに入門編にぴったりです。
最後に、すでに夏バテ症候群が始まった人へ、7月15日にリリースされる、ハープ奏者・
吉野友加 とギター奏者・影山敏彦による
tico moon の25周年記念アルバム『
tico moon 』をご紹介。アイリッシュハープとギターが織りなす、透明感のある美しいアンサンブルは、火照った身体を静め、心を静寂へ導いてくれます。ケルト民謡などを交えたインスト・ナンバーの印象も強い彼らですが、アニヴァーサリーを祝う本作では、
新居昭乃 、山崎ゆかり(
空気公団 )、中川理沙(Pome Shih Tzu)が書き下ろしたヴォーカル曲も聴きどころ。特に、新居昭乃が書き下ろした「葉陰から」は、柔らかなギターに寄り添う風や木漏れ日の描写が心地よく、自然のヒーリング力を感じられる癒しの楽曲です。
7月15日(水)リリース A.B.C-Z / EP『THE WAY』 FRUITS ZIPPER / シングル「ぱわーオブらぶ / センセーション」 SUPER★DRAGON / シングル「Call Me Asap / NUMBER」 NCT WISH / シングル「YO-I-DON! / BOY MEETS GIRL」 黒夢 / アルバム『CORKSCREW 2026』 黒夢 / アルバム『Drug TReatment 2026』 坂田明、類家心平、乾純 / アルバム『銀愁』 tico moon / アルバム『tico moon』 7月17日(金)リリース フランク・ザッパ / アルバム『ザッパタイト:フランク・ザッパズ・テイスティエスト・トラックス』