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BOØWY・REBECCA・小西康陽からKis-My-Ft2まで 10月最終週の注目作

2026/10/27掲載
今週リリースされる作品の中で、チェックしておくべきなのは何ですか?
 10月の最終週(10月25日[月]~11月1[日])は、80年代から平成にかけて時代を彩ったアーティストたちの注目作が揃いました。

 まずは、日本のロック史にその名を刻むBOØWYの伝説的ライヴ盤『“GIGS” JUST A HERO TOUR 1986』が、40周年記念盤として蘇ります(10月28日[水]発売)。日本中に真似ができる人が多数いるであろう名MC「ライヴハウス武道館へようこそ」が収録された本作は、1986年の『JUST A HERO』ツアーから、バンド初の日本武道館公演の模様を収めたもの。当時はチケットを入手できなかったファンのためにCD、LP、カセットで合計10万枚限定で発売されましたが、こちらも即完売。その後、1989年のCDの再発や武道館公演のみを完全収録した2012年の“NAKED盤”を経て、今回は両作品を坂元達也によるリマスター音源で楽しめます。

 収録曲は『JUST A HERO』を中心に、1stアルバム『MORAL』、2ndアルバム『INSTANT LOVE』、3rdアルバム『BOØWY』からの人気曲もラインナップ。『JUST A HERO』からは「わがままジュリエット」「JUSTY」はもちろん、スカ・ビートでアゲていく「BABY ACTION」、硬質なギターとエキゾチックなアレンジが光る「1994 -LABEL OF COMPLEX-」、後の布袋寅泰の傑作『GUITARHYTHM』を感じさせるダンサブルな「ROUGE OF GRAY」など、ニューウェイヴ色の強い楽曲が際立ちます。また、名MCが息づく「IMAGE DOWN」「Dreamin'」、ライヴの定番中の定番「ホンキー・トンキー・クレイジー」など、“LAST GIGS”でも披露された不朽の名曲も収録。活動中ベスト盤をリリースしなかったバンドにとって、本作は2枚目のライヴ盤『LAST GIGS』とともに、ベスト盤的存在でした。解散から38年、結成から45年たった今でも新たなファンが増え続けるバンドの定番曲をライヴでの勢いと大歓声とともに味わえる不朽の“入門編”として、多くの世代に手に取ってほしい一作です。

 80年代にBOØWYと並び人気を誇ったREBECCAは、前作『NOSTALGIC NEW WORLD』から2年ぶりとなる最新ミニ・アルバム『All my LOVE』をリリース。新曲「All my LOVE」「Cosmic SUZUMUSHI」は80年代のきらめきが凝縮された作品です。特に表題曲「All my LOVE」は、MTV全盛期のフィル・コリンズやワム!やユーリズミックスなど第2次ブリティッシュ・インヴェイジョンを彷彿とさせるスタイリッシュなポップ・ソングで、シティ・ポップファンにもアプロ―チする仕上がりに。また、自分たちの80年代後半も振り、当時の「真夏の雨」を2026年に再録したライヴ音源も収められ、新旧のファンが楽しめる内容です。もう一つの新曲「波とハイタッチ(波ハイ)」ではバンド初のレゲトン的アプローチにも挑戦。令和のREBECCAにも期待が高まります。


 続いては、90年代、“渋谷系”ムーヴメントを牽引し、今なおその象徴的存在として語られる小西康陽が2枚同時リリースする『音楽には感謝している 小西康陽のうたとことば』『あなたには感謝している 小西康陽のうたとことば』に注目。キャリア初の弾き語りアルバムで、2作ともピチカート・ファイヴ時代の代表曲から提供曲までを、自身の歌とギターのみでセルフカヴァーした作品です。シャンソンやジャズ、ソウル、映画音楽からハウス、エレクトロまでを取り込んだ小西作品が、シンプルな弾き語りでどう生まれ変わるのか。以前、宇多丸(RHYMESTER)がパーソナリティを務める『After 6 Junction』で、小西による「東京は夜の七時」の弾き語りヴァージョンがオンエアされた際は、都会的お洒落の代名詞的名曲がどこか夕暮れを思わせる温かな仕上がりでした。本作からMVが公開された「face B」も、古びた味わいと懐かしさが漂うアレンジで、楽曲の魅力を再発見させてくれます。詩の美しさで人気の「悲しい歌」「美しい星」などを取り上げた名選曲もポイント。


 そして、2000年代の“Y2K”カルチャーを象徴する存在として、国内外で再評価が進むTommy february6が、ダークサイドの分身“Tommy heavenly6”とともに2015年に発表したハロウィンEP『Tommy's Halloween Fairy tale』も今週再登場。二つのキャラクターが交差しながら物語を紡ぐ本作は、ハロウィンをテーマにしたファンタジックな作品。ホラーとメルヘンが溶け合った世界観が魅力で、ベルの音がやがてクリスマスの訪れを予感させる「Frozen Raspberry Snow」をはじめ、まるで不思議な遊園地やおとぎ話の世界に迷い込んだかのような気分が味わえます。週末のハロウィンに向けても必修の一枚です。

 一方、2010年以降に結成されたMAN WITH A MISSION、BAND-MAID、Kroiのニュー・リリースも聴き逃せません。“マンウィズ”は約5年ぶりとなるフィジカル作品としてシングル「Firestarter」を発表。表題曲は、TVアニメ『朱色の仮面』のOPテーマで、疾走感に満ちたサウンドには、マンウィズの今の勢いとエネルギーが凝縮。大罪を背負い、過酷な旅に出る主人公たちの物語を、力強く後押ししています。

 BAND-MAIDのシングル「SPIN」はTVアニメ『BEYBLADE X ベイキングダム編』のEDテーマ。ダンサブルなビートながら疾走感も抜群で、並走する超絶ギターも高揚感を誘います。なお、MVは発売日の0時よりプレミア公開されます。

 Kroiのシングルもアニメ・タイアップ曲で、何とBAND-MAIDと同じタイトル、同じ発売日。こちらの「SPIN」はアニメ『スティール・ボール・ラン ジョジョの奇妙な冒険』のOPテーマで、配信直後から国内外で注目され、配信スタートからわずか8日間でストリーミング累計再生回数1,000万回を突破するなどチャートを席捲。持前のファンクネスに、ウェスタン・サウンドを融合した勇ましいグルーヴは、壮大な北米大陸横断レースを描いたアニメをさらに盛り上げます。

 アイドル・グループでは、NGT48が12thシングル「風の片想い」を、Kis-My-Ft2が通算12枚目のアルバム『Kis SCENE』をリリース。NGT48「風の片想い」は、3期生の北村優羽が初めてセンターを務める注目作。清涼感あふれる歌唱と、アコースティックで爽やかなサウンドは心が洗われる響き。カップリングには、WEリーグ所属の女子プロサッカーチーム“アルビレックス新潟レディース”の応援ソング「ひたむきイレブン」が収録されています。

 Kis-My-Ft2の『Kis SCENE』には、「&Joy」をはじめ、周年企画として毎月発表してきた楽曲を収録。さらに、アニメ『カードファイト!! ヴァンガード Divinez 運命星戦編』のテーマ・ソングで、2026年にグループ通算4作目のデジタルシングル1位を獲得した「Escape」も収められています。15年間の歩みを“大切なキスシーン”になぞらえて振り返るとともに、これからの未来を感じさせる新曲も収録された、メモリアルな周年作品です。



[紹介した作品]
10月28日(水)リリース
BOØWY / アルバム『“GIGS” JUST A HERO TOUR 1986』40TH ANNIVERSARY EDITION:2
REBECCA / ミニ・アルバム『“GIGS” JUST A HERO TOUR 1986』
小西康陽 / アルバム『音楽には感謝している 小西康陽のうたとことば』『あなたには感謝している 小西康陽のうたとことば』
Tommy february6 / Tommy heavenly6 / EP『Tommy's Halloween Fairy tale』
MAN WITH A MISSION / シングル「Firestarter」
BAND-MAID / シングル「SPIN」
Kroi / シングル「SPIN」
NGT48 / シングル「風の片想い」
Kis-My-Ft2 / アルバム『Kis SCENE』


(※写真は、BOØWY『“GIGS” JUST A HERO TOUR 1986』40TH ANNIVERSARY EDITION:2のジャケット)
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