印象的なできごとがあった日を振り返る「ルックバック」シリーズの3月16日篇。世代を問わず長く親しまれている無色透明炭酸飲料のロングセラー「キリンレモン」は、1928(昭和3)年の3月16日に販売を開始。2026年に98周年を迎えています。
国民の健康を願って「絶対二人工着色ヲ施サズ」という信念を掲げ、無色透明の飲料として誕生した「キリンレモン」は、当時では珍しい透明な瓶で販売し“透明さ”を強調。品質を保持するため、1本ずつ紙に巻いて出荷するという徹底ぶりでした。現在も瀬戸内のレモンの果実から抽出した香味成分「レモンエキス」と余計なものは何も入れない「純水」を使用するなど素材にもこだわり、パッケージにはキリンブランドのシンボル「聖獣麒麟」を中央に配しています。
1957(昭和32)年には「キリンレモン」のTV-CMのオンエアがスタート。思わず口ずさみたくなる“キリンレモン キリンレモン”のフレーズは、日本初のコマーシャルソングとされている「僕はアマチュアカメラマン」をはじめ、「ワ・ワ・ワ 輪が三つ」(ミツワ石鹸)や「明るいナショナル」(松下電器: 現・パナソニック)ほか数々のコマーシャルソングを送り出した
三木鶏郎が作曲。当時のTVやラジオで流れ、広く親しまれる楽曲となりました。
その後はさまざまなアレンジを加えたヴァージョンも登場。1996(平成8)年には女優の
ともさかりえが“
さかともえり”名義でシングル「
好きになったらキリンレモン」(写真)をリリース。三木鶏郎のメロディに
AKB48「
ロマンス、イラネ」やアニメ『ポケットモンスター』の「Together」などを手掛けたM.Rie(宮島理恵)が新たにメロディを加え、話題になりました。
2018(平成30)年には、「キリンレモン」発売90周年記念として「キリンレモンのうた」のメロディを活かしたアレンジ・ヴァージョンをさまざまなアーティストが歌い、ミュージック・ビデオを制作する「キリンレモントリビュート」を展開。“楽器を持たないパンクバンド”の
BiSHによる「透明なままでゆけ。」をはじめ、ロック・バンドの
フレデリックによる「シントウメイ」、『Re:ゼロから始める異世界生活』などで知られる声優・
水瀬いのりによる「まっすぐに、トウメイに。」、
友近、
椿鬼奴、
山崎静代のお笑い芸人3名からなるスペシャル・ユニット“ファースト・キッス”による「透明キッスをするんだもんっ!」と、それぞれのアレンジで「キリンレモンのうた」を歌唱しています。同シリーズは翌年も継続し、
みやかわくんが「風を切れたら」、
LiSAが「夏、あいつら。」、04 Limited Sazabysが「She」とそれぞれのヴァージョンを発表しています。
2020(令和2)年からは女優の
上白石萌歌がCMに登場し、ブランドメッセージ「晴れわたろう。」を表現した「キリンレモンのうた2020」を歌っています。2024(令和6)年は「キリンレモン」キャンペーン・ソングに、
Da-iCEの「イミテーション」を起用。コラボ・ミュージック・ビデオでは、キリンレモンの炭酸からイメージされる“はじける”をテーマに、黄色と白の世界を振付にマッチしたポップなアニメーションを用いながらファッショナブルに表現し、話題となりました。
爽やかでフレッシュなイメージとともに世代を超えて愛飲されてきた「キリンレモン」の記念日に、いつも手にしている人はもちろん、しばらく口にしていなかった人も「キリンレモンのうた」を口ずさみながら「キリンレモン」を飲んでみてはいかがでしょうか。