日本のゲームにおいて、歴史シミュレーションなるジャンルを確立し、今なお不動の人気を博している『信長の野望』シリーズ。1983年3月30日に株式会社光栄マイコンシステム(その後、光栄、コーエーを経て、現・コーエーテクモゲームスに)がPCゲームソフトとして『信長の野望』の記念すべき第1作を発売しました。それから30周年を迎えた2013年に、株式会社コーエーテクモゲームスが3月30日を「信長の野望の日」に制定しています。
第1作は、まだパソコンをマイコン(マイコンピュータ)と呼んでいた時代に、マイコン用の言語で作成。プレイヤーが織田信長か武田信玄となって近畿から中部にかけての17ヵ国の統一を目指す、領国経営というビジネス要素を導入した初めてのシミュレーションゲーム作品となりました。3年後の1986年になると、『信長の野望・全国版』が発売。範囲も北海道から九州まで50ヵ国と劇的に拡大し、“寝返り”などの工作や“本能寺の変”をはじめとする歴史イベントが発生、BGM搭載、グラフィック表示など新たな要素が加わりました。
1988年には『信長の野望・戦国群雄伝』が登場。細かい能力値が設定された大名や配下武将が登場し、野戦に加えて籠城戦も可能となり、音楽では信長専用のBGMが用意されるなど、ゲームの世界が一気に広がりました。
90年代は『信長の野望・武将風雲録』では茶会の開催や茶器の収集、鉄砲や鉄甲船の製造、遠距離攻撃、海戦などの要素が加わり、『信長の野望・覇王伝』では、国単位から城単位の攻防へと変わり、論功行賞で人心を掌握するなど人間味や武将のあり方を表現、『信長の野望・天翔記』では配下の武将を軍団として編制して城を統治し、登場武将は1,000人超に、『信長の野望・将星録』では同一のメインマップ上で内政と戦争がリアルタイムに表現し、実写を使ったイベント導入と、シリーズ毎に新たなシステムで進化を遂げてきました。1998年12月からは『信長の野望 Internet』のサービスを開始し、ネットワーク対戦型ゲームとしての顔も持つことになりました。
以降も、パソコン、家庭用ゲーム機、携帯型ゲーム機、オンラインなどで次々と続編シリーズを発売するほか、カードゲーム、『ポケットモンスター』シリーズほかとのコラボレーション、さらにはパチンコ、パチスロ、ミュージカルなどさまざまな形・媒体で『信長の野望』ワールドを展開しています。
当初から凛々しく雄々しいイケメンヴィジュアルなグラフィックと、場面やイベント毎に用いられる音楽にもこだわり、単なる歴史ゲームの枠をはるかに超越した壮大な世界観を構築。JR東海と『信長の野望』のコラボレーションによる“推し旅”企画も実施されるなど、広く親しまれる存在となっています。
中高生時代に『信長の野望』をプレイした人のなかには「『信長の野望』で日本の旧国名や大名を覚えた!」という人も少なくないのではないでしょうか。「ゲームもいいけど音楽が気になる!」という人は、各シリーズのサウンドトラックや、『
「信長の野望」サウンド・ヒストリー』『
「信長の野望 Online」10周年記念サウンドトラック~「破天の章」~「天下夢幻の章」』『
「信長の野望」30周年記念CD-BOX』などのBGM集で『信長の野望』の音の世界を楽しんでみてはいかがでしょうか。
(写真は、1990年11月リリースのサントラ『
「信長の野望」武将風雲録』)