アカデミー賞・外国語映画賞を受賞した『
ノー・マンズ・ランド』(2001年)、〈ベルリン国際映画祭〉で3冠に輝いた『
鉄くず拾いの物語』(13年)など、主張ある映画を作り続けている
ダニス・タノヴィッチ監督の作品が東京・新宿 シネマカリテで2作続けて公開。パキスタンで実際に起こった事件を題材にした「汚れたミルク/あるセールスマンの告発」(14年)は3月4日(土)、クライム・サスペンス「サラエヴォの銃声」(15年)は3月25日(土)から上映されます。
今回が世界初公開となる「汚れたミルク/あるセールスマンの告発」は、パキスタンで実際に起こった事件を題材にした社会派ドラマ。――あるグローバル企業が、パキスタンで粉ミルクを強引に販売したことによって、不衛生な水で溶かした粉ミルクを飲んだ乳幼児の死亡率が増加してしまう――。子どもたちを守るべく大企業に立ち向かう男の、孤独で無謀な闘いを描いています。
シリアスに迫り来る「汚れたミルク/あるセールスマンの告発」のストーリーを支える音楽は、インド・コルタカ生まれの音楽家、
プリータム(Pritam)が手がけたもの。2005年から現在までに担当した映画音楽は100作品以上にも及ぶという彼は、インドの映画雑誌「フィルムフェア」が主催する〈フィルムフェア賞・音楽賞〉には13回もノミネートされているほか、『
バルフィ! 人生に唄えば』(11年)では最優秀音楽賞と最優秀伴奏賞を受賞、さらには〈アジア・フィルム・アワード〉と〈アジア太平洋賞〉でも“最優秀音楽賞”を受賞しており、その作品は世界的に高い評価を受けています。
©Cinemorphic, Sikhya Entertainment & ASAP Films 2014
■「汚れたミルク/あるセールスマンの告発」
3月4日(土)より新宿シネマカリテほか全国順次ロードショー
監督:ダニス・タノヴィッチ
脚本:ダニス・タノヴィッチ / アンディ・パターソン
出演:イムラン・ハシュミ / ギータンジャリ / ダニー・ヒューストン / カーリド・アブダッラー / アディル・フセイン
配給:ビターズ・エンド