ミニ・レビュー
強靭な喉を武器に力強い歌唱で大向うを唸らせる須藤慎吾。日本人離れした押し出しの良さで歌う「闘牛士の歌」などこの上なく痛快だ。「トロヴァトーレ」では流麗なカンタービレも披露する。今後の活躍がますます期待される俊英のデビュー盤を万雷の拍手で迎えたい。★
収録曲
01「清教徒」〜ああ、永遠に私はあなたを失った (ベッリーニ)
02「愛の妙薬」〜魅惑的なパリスが (ドニゼッティ)
03「ランメルモールのルチア」〜残酷で不吉な苛立ちが (ドニゼッティ)
04「椿姫」〜プロヴァンスの海と陸 (ヴェルディ)
05「イル・トロヴァトーレ」〜君が微笑み (ヴェルディ)
06「リゴレット」〜悪魔め、鬼め (ヴェルディ)
07「マクベス」〜憐れみも、誉れも、愛も (ヴェルディ)
08「仮面舞踏会」〜お前こそ心を汚すもの (ヴェルディ)
09「オテッロ」〜無慈悲な神の命ずるままに (イアーゴの信条) (ヴェルディ)
10「アンドレア・シェニエ」〜祖国の敵 (ジョルダーノ)
11「カルメン」〜諸君らの乾杯を喜んで受けよう (闘牛士の歌) (ビゼー)
演奏
須藤慎吾(BR) 鈴木織衛指揮 仙台フィルハーモニー管弦楽団