昨年オーストラリア・アデレードで開催された〈OzAsia Festival〉内でのワールドプレミアが好評を博した“アンドロイド・オペラ”〈Scary Beauty〉が、7月23日(月)から27日(金)にかけて東京・お台場
日本科学未来館にて開催される〈ALIFE 2018(人工生命国際学会)〉内のパブリック・プログラムとして日本初演が決定。7月22日(日)に同館1F“シンボルゾーン”で最新ヴァージョンの上演が予定されています。
世界的に注目を浴びるロボット工学者・石黒 浩(大阪大学教授)が手がけたアンドロイド“オルタ2(Alter2)”に、人工生命研究で名高い池上高志(東京大学教授)による自律的運動制御AIが搭載されたことでスタートし、“Scary Beauty(=奇妙な、不気味な美しさ)”と名づけられた本プロジェクト。
渋谷慶一郎作曲の楽曲を、オルタ2が総勢30名に及ぶ“人間の”オーケストラを指揮しながら自ら歌唱。アンドロイドによる自律的なテンポ、強弱の決定により、“自らが生み出したテクノロジーに従属することでしか生きていけない人間”の姿をエクストリームなメタファーで現出させます。オルタ2が歌唱いに用いるテキストは、
ミシェル・ウエルベックのラブソング、自決直前の
三島由紀夫が記した遺作、深層学習によりさらに切り刻まれた
ウィリアム・バロウズのカットアップなど。ピアノは渋谷自身が演奏します。
今回の公演では、ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタインの遺作「確実性の問題」の抜粋をオープンソースの単語ベクトル生成プログラム“Word2Vec”で解析し、3次元ベクトルに変換した単語ベクトルの成分を音高、音価、音の強弱にアサインすることで音楽を自動作曲する新作も発表予定。詳しくは
特設サイトにてご確認ください。