こちらは鮮やかなピンクのドレスをはためかせて、まさに“ヒロイン・常盤貴子”といった感じのCMですね。ご質問の美しい曲はイタリアのヴェリズモ(現実主義)・オペラの傑作、
ピエトロ・マスカーニの歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」の「間奏曲」ですが、岩崎琢という方がCM用に編曲しています。流れるモノトーンの街並みはローマで撮影されたということですし、6つの数字を導き出すための意味深な質問もお洒落で、なかなか凝ったつくりのCMです。
「カヴァレリア・ルスティカーナ」は1890年に初演されたマスカーニの短いイタリア・オペラで、発表当初から大変な人気を誇り続けて今日に至っている作品です。このオペラのストーリーは現実社会のあれこれを写実的に描いてなかなかに“濃い”内容なのですが、途中で演奏されるごく短い「間奏曲」は、単独でもたいへんよく演奏される有名な曲です。
おすすめするのはこのコンピ盤。イタリアの名オペラ指揮者ガヴァッツェーニが指揮するロマンティックな「間奏曲」のほか、旅情に満ちた優美な作品ばかりがセレクションされている1枚です。出すぎず退かず、の絶妙なジャケットも、ちょっと悪くないでしょう?
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