「およげ!たいやきくん」から「おさかな天国」まで、日本に代々受け継がれる“食べものソング”を大特集!最近のリリース事情から、あんな人のこんな歌まで、充実のラインナップをご覧ください。

時を遡ること2002年、魚売り場から突如現れた刺客、
柴矢裕美「おさかな天国」。全国漁業協同組合連合会の広報用として1991年に制作、全国の鮮魚店/スーパーなどでのみ流れていたこの1曲がなぜか空前の大ヒット!老いも若きも、全年代の頭の中で「さかなさかなさかな〜」とリフレインしていたのも記憶に新しい今日この頃。独自に(勝手に)心から声援を送り続けていました“食べものソング”を一挙ご紹介!

驚きのシリーズ化! 昨年のリリース作品の中でも、群を抜いて強烈スパイシーなコンピレーション・シリーズ『インドカレー屋のBGM』。「インドにはカレー粉が無い!?」「インスタントコーヒーをカレーに投入!? 」と、名作漫画の数々が走馬灯のように浮かぶこのシリーズ。アーティスト名/曲名も、確認したところで何が何やらチンプンカンプンではありますが、記憶の奥底に覚えのある名曲の数々をタップリと収録。2月22日にはシリーズ最新作
『インドカレー屋のBGM WOMAN』『インドカレー屋のBGM 踊るマハラジャへの道』が堂々登場!

『インドカレー屋〜』に負けじと、次から次へと飛び出したコンピ・シリーズもまた捨て難し。沖縄の特産物を網羅した
『沖縄そば屋さんのBGM』、「宇宙一気」ってタイトルが高級感を煽る
『超高級中華料理店のBGM』、「枕二つで一人は寂しいね」と妙に女々しい
『おシャレ系タイ料理店のBGM』、モランボンは漢字にすると“牡丹峰”ですよ
『韓国宮廷料理店のBGM』……。どのシリーズも、土産物屋の店頭を飾りそうな極彩色のジャケットに包まれているのが非常にグッド。無論、内容もかなりのトリップ感を醸し出しております。

様々な食材/ジャンルを開拓しようとするレコード業界とは逆に、“日本の食文化を魚に戻し鯛!”と、あくまで“魚”一筋に思いを貫くバンドといえば、もちろん
漁港。活動のモットーが「次世代へ向けた“新しい魚食文化”の提案に全力を注ぐ」というだけに、今まで発表された音源を見ても「マグロ節」「解体マグロック」「スペースコロニー脳天頬肉」(シングル
「鮪」収録)「削れ!かつおぶし」「日本!鰹武士(勝男)」「出港街道!かつを節」(シングル
「鰹」収録)などなど、プーンと潮の香りが漂うフィッシュ・ロックで大暴走!ライヴでの目玉“マグロ解体”がお気に召した方は、
公式HPにて、各種お刺身盛り合わせを購入してみるのも一興。

ちょっと視線を外してみれば、“抱かれたい豆腐No.1”の座を守り抜く男前豆腐店のオリジナル・サウンドトラック『なんだかもう物凄く男前豆腐』(
通信販売にて購入可能)、焼肉業界の革命児“カルビくん”をプッシュすべく、
太平サブロー(横山やすしVer.(公認))が歌う
「GO!GO!!カルビくん」、そしてそのタイトルに思わず腰砕けた“JA茨城メロンのCMソング”
「僕はメロンにメロンメロン」、いまいちイメージが重ならない
“小椋佳”による夜のお菓子の定番“うなぎパイ”CMソング
「うなぎのじゅもん」……などなど、食欲&購買意欲につながるという以前に、アピール先行・思いつき型が多数存在しているのも特色かと。
子門真人「およげ!たいやきくん」/
なぎら健壱「いっぽんでもニンジン」を筆頭に、
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遠藤賢司「カレーライス」●
ギターウルフ「ラーメン深夜3時」●
THE STALIN「天プラ」●
田中義剛&岸千恵子「愛…そしてラーメン(札幌物語)」●
藤本美貴「ケーキ止めました」●
三木道三「君はもみじまんじゅう」●
吾妻光良&ザ・スウィンギン・バッパーズ「やっぱり肉を喰おう」●
デーモン小暮「カツ丼」●
柳葉敏郎「プレーンオムレツ」●
ロマンポルシェ。「美人鮨」……
探せば探すほど、あるわあるわの“食べものソング”。2006年は一体どんな傑作が現れることやら!? 期待と不安の入り混じった複雑な気持ちで、その時を待ちましょう。