ザ・ビートルズ   2009/09/08掲載
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ザ・ビートルズ全213曲 聴き比べ&徹底解剖! ****【衝撃度】付き****(7)


レット・イット・ビーレット・イット・ビー
LET IT BE

(TOCP-71014/1970年5月発売)
01.トゥ・オブ・アス
Two Of Us
Lennon-McCartney
ポールが書いたアコースティックな佳曲。リンゴのドラムとポールの生ギターの臨場感がアップ。ジョージのベースはそれほど大きくはない。
02.ディグ・ア・ポニー
Dig A Pony
Lennon-McCartney
ジョンがヨーコに向けて作った曲。アップル・ビル屋上での演奏はいずれも臨場感が増し、この曲ではジョンのヴォーカルが生々しく、リンゴのドラムの響きもでかくなっている。
03.アクロス・ザ・ユニバース
Across The Universe
Lennon-McCartney
ジョンが松尾芭蕉に影響を受けて書いたとも言われる後期の傑作。全体的にまろやかな拡がりある仕上がりに。ジョージのマラカスもよく聞こえる。
04.アイ・ミー・マイン
I Me Mine
I Me Mine
ジョージ作のヘヴィ・ワルツ。最後の録音曲。イントロのビリー・プレストンのハモンドオルガンやジョージのエレキ・ギター、リンゴのドラムほか楽器がクリアでパワフルに。
05.ディグ・イット
Dig It
Lennon-McCartney-Starkey-Harrison
ジョンの作品で、スタジオでの長尺のジャム・セッションを1分弱に編集して収録。リンゴのドラムとビリー・プレストンのハモンドオルガン、ポールのピアノがよく聞こえる。
06.レット・イット・ビー
Let It Be
Lennon-McCartney
「イエスタデイ」「ヘイ・ジュード」と並ぶポール作のスタンダード曲。リンゴのエコーの強いハイハットの残響音がさらに深く聞こえる。ジョージのギターが目立っている。
07.マギー・メイ
Maggie Mae
Traditional(Arrange:Lennon-McCartney-Harrison-Starkey)
リヴァプールの伝承歌をジョンとポールが即興で披露。ジョンとポールの生ギターのストロークがはっきり聞こえる。2人のハーモニー・ヴォーカルの面白さも伝わってくる。
08.アイヴ・ガッタ・フィーリング
I've Got A Feeling
Lennon-McCartney
ジョンとポールの曲を合作したもの。ライヴ感がアップ。ベースがでかく、ポールの歌声にエコーがかかっているのがはっきりわかる。ジョンのヴォーカルもいきいきとしている。
09.ワン・アフター・909
One After 909
Lennon-McCartney
ジョンが10代の頃に作り、63年に録音もしていた未発表曲をここで再演。この曲も臨場感がアップ。ポールのベースはやはりでかく、ジョンのヴォーカルがよりシャープに。
10.ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード
The Long And Winding Road
Lennon-McCartney
「レット・イット・ビー」と並ぶポール作のピアノの名バラード。ポールのヴォーカルがまろやかな温もりのある響きになり、ストリングスもより鮮明に聞こえる。
11.フォー・ユー・ブルー
For You Blue
Harrison
ジョージ作のカントリー・ブルース調の曲。空間を感じさせるいいミックス。ジョージの生ギターはメリハリが効いており、ポールのピアノとジョンのスティール・ギターもクリアに。
12.ゲット・バック
Get Back
Lennon-McCartney
ポールが書いた原点回帰の1曲。ポールの声は生々しさを増し、ジョンのリード・ギターやジョージのリズム・ギター、ビリー・プレストンのエレキ・ピアノなどもさらに力強い。





パスト・マスターズパスト・マスターズ Vol.1&2(2枚組)
PAST MASTERS Vol.1 & 2

(TOCP-71015-16/1988年3月発売)


【Disc.1】
01.ラヴ・ミー・ドゥ
Love Me Do
Lennon-McCartney
リンゴがドラムを叩いたデビュー・シングル・ヴァージョン。ポールのリード・ヴォーカルもジョンのハーモニー・ヴォーカルもはっきり聞こえる。
02.フロム・ミー・トゥ・ユー
From Me to You
Lennon-McCartney
ファンへの感謝をこめてジョンとポールが書いた第3弾シングル。ジョンの生ギターがよく聞こえる程度の違い。このステレオ・ミックスは、音の分離にちょっと違和感がある。
03.サンキュー・ガール
Thank You Girl
Lennon-McCartney
「フロム・ミー・トゥ・ユー」のB面曲で作者はジョン&ポール。ポールのヴォーカルがよく聴き取れ、ジョンと一緒に歌っているのがわかる。最後のジョージのエレキもクリア。
04.シー・ラヴズ・ユー
She Loves You
Lennon-McCartney
4枚目のシングルとして発売された初期の代表曲のひとつ。ダンゴ状態の音がややクリアになり、強靭さを増した音になった。この曲はリアル・ステレオ・ヴァージョンはない。
05.アイル・ゲット・ユー
I'll Get You
Lennon-McCartney
「シー・ラヴズ・ユー」のB面収録曲。これもジョンとポールの共作曲。音がクリアになった分、全体的にやや軽くなった印象がある。ポールのベースがやや大きくなったか。
06.抱きしめたい
I Want to Hold Your Hand
Lennon-McCartney
ビートルズ旋風を巻き起こすきっかけとなった5枚目のシングル曲。ジョンとポールのヴォーカルが前面に出て、ポールのベースとジョージのエレキもしっかり主張。手拍子もクリア。
07.ジス・ボーイ(こいつ)
This Boy
Lennon-McCartney
「抱きしめたい」のB面に収録されたジョンの佳曲。ジョンの生ギターとリンゴのハイハットがかなりクリアに聞こえる。ポールのベースも強く響いている。
08.抱きしめたい(ドイツ語版)
Komm, Gib Mir Deine Hand
Lennon-McCartney-Nicolas Hellmer
デビュー前にライヴなどで縁のあったドイツのファンに向けて録音した「抱きしめたい」のドイツ語版(演奏は英語版と同じ)。手拍子が目立つ程度で大きな変化はない。
09.シー・ラヴズ・ユー(ドイツ語版)
Sie Liebt Dich
Lennon-McCartney-Nicolas Montague
こちらは「抱きしめたい」のドイツ語版で、演奏も録り直している。ジョンとポールのヴォーカルがよく聞こえるようになった印象がある程度で、ほとんど違いはない。
10.ロング・トール・サリー(のっぽのサリー)
Long Tall Sally
E.Johnson-R.Penniman-R.Blackwell
リトル・リチャードの代表曲をカヴァー。ポールのここまでのシャウトは聴いたことがない! 間奏のジョージのリード・ギターもクリア。衝撃度ナンバー・ワン。
11.アイ・コール・ユア・ネーム
I Call Your Name
Lennon-McCartney
ジョンの作品で、初めてジャマイカのリズムを取り入れている。これもジョンのヴォーカルが大きく、リンゴのカウベルも強くはっきりと聞こえる。
12.スロウ・ダウン
Slow Down
L.Williams
ジョンお気に入りのラリー・ウィリアムスの曲をカヴァー。ジョージ・マーティンのイントロのピアノがクリアで、ジョンのヴォーカル&シャウトも強靭に響く。
13.マッチ・ボックス
Matchbox
C.Perkins
カール・パーキンスのカヴァー曲をリンゴが歌う。この曲もリンゴのヴォーカルが前面に出ている。間奏のジョージのエレキ・ギターもややはっきりした印象。
14.アイ・フィール・ファイン
I Feel Fine
Lennon-McCartney
イギリスでの8枚目のシングル曲。作者はジョン。ジョンのエレキ・ギターのリフがはっきりと聴き取れ、ポールのベースもでかい。その分ドラムはやや引っ込んだ印象。
15.シーズ・ア・ウーマン
She's a Woman
Lennon-McCartney
「アイ・フィール・ファイン」のB面曲で作者はポール。これもいいミックス。イントロのリンゴのドラムと、アクセントで入るポールのピアノもクリア。ポールの声も表情豊か。
16.バッド・ボーイ
Bad Boy
L.Williams
ラリー・ウィリアムスの曲をもうひとつジョンが歌う。ジョンのシャウトがさらに激しさを増し、リンゴのタンバリンも明快。
17.イエス・イット・イズ
Yes It Is
Lennon-McCartney
シングル「涙の乗車券」のB面に収録されたジョンの作品。3人のハーモニーの中でもジョンの声がよりクリア。小さめに入っているジョンのギターとリンゴのドラムも明瞭。
18.アイム・ダウン
I'm Downk
Lennon-McCartney
シングル「ヘルプ!」のB面収録曲。ポールが「ロング・トール・サリー」を意識して作った曲。ジョンの低音のコーラスとオルガン、それにリンゴのドラムがクリアになった。


【Disc.2】
01.デイ・トリッパー
Day Tripper
Lennon-McCartney
イギリス11枚目のシングル。ジョンが主導になって書いた、ギター・リフが印象的なストレートなロック作品。ポールのベースは重量感を増し、リンゴのタンバリンもくっきり。
02.恋を抱きしめよう
We Can Work It Out
Lennon-McCartney
「デイ・トリッパー」との両A面で発売された曲で、ポールとジョンの曲を合体させて1曲に仕上げた。ジョンのタンバリン、リンゴのドラム、ジョージの生ギターが明快になった。
03.ペイパーバック・ライター
Paperback Writer
Lennon-McCartney
イギリスでの12枚目のシングル曲。作者はポール。もともとポールのベースはでかいが、ポールのヴォーカルと楽器全体の主張が強くなった。3人のコーラスも前面に出ている。
04.レイン
Rain
Lennon-McCartney
「ペイパーバック・ライター」のB面収録曲で、作者はジョン。この曲ももともとポールのベースがでかいが、それが半減し、3人のコーラスとリンゴのスネアが目立っている。
05.レディ・マドンナ
Lady Madonna
Lennon-McCartney
イギリスでの17枚目のシングル曲。ジャズ・サックス奏者を起用したピアノ主体のロックで、作者はポール。全体的に重量感が増し、手拍子とリンゴのドラムが目立っている。
06.ジ・インナー・ライト
The Inner Light
Harrison
「レディ・マドンナ」のB面に収録された、ジョージのインド音楽風の曲。ジョージのヴォーカルがまろやかに優しく響く。タブラ、シタール系の音の響きもさらに良くなっている。
07.ヘイ・ジュード
Hey Jude
Lennon-McCartney
ポールが書いた、ビートルズ最大のヒット曲。ポールのヴォーカルの表情が豊かになり、膨らみが増した。ポールのベースとリンゴのドラム&タンバリンもきりっとクリアに。
08.レボリューション
Revolution
Lennon-McCartney
「ヘイ・ジュード」のB面に収録されたジョンの作品。ポールのベースの弾む音やディストーションを効かせたジョンとジョージのギター、リンゴのドラムなどが明確に。
09.ゲット・バック
Get Back
Lennon-McCartney
イギリスでの19枚目のシングル曲。『レット・イット・ビー』とは最後が異なるヴァージョン。ポールの声にエコーがかかっているのがよくわかる。リンゴのドラムも臨場感が増大。
10.ドント・レット・ミー・ダウン
Don't Let Me Down
Lennon-McCartney
「ゲット・バック」のB面に収録されたジョンの作品。これはいい。ジョンの歌声がさらに切なくパワフルで、ポールとのハーモニーも生々しい。ライヴ感が前面に出た演奏も抜群。
11.ジョンとヨーコのバラード
The Ballad of John and Yoko
Lennon-McCartney
イギリスでの20枚目のシングル曲。ヨーコとの結婚式の模様を綴った曲で、録音はジョンとポールの2人のみ。ポールのピアノとマラカスがクリアになり、ベースもでかい。
12.オールド・ブラウン・シュー
Old Brown Shoe
Harrison
「ジョンとヨーコのバラード」のB面に収録されたジョージの作品。ポールのピアノとリンゴのドラムとジョージの間奏のリード・ギターが明快に響くが、ベースはあまり目立たず。
13.アクロス・ザ・ユニバース
Across the Universe
Lennon-McCartney
『レット・イット・ビー』とはテンポもアレンジも異なるヴァージョン。ジョンのヴォーカルの艶やかさと生ギターの響きが向上。ジョージのマラカスと女性コーラスもクリア。
14.レット・イット・ビー
Let It Be
Lennon-McCartney
イギリスでの最後のオリジナル・シングルとなったビートルズの代表曲。ポールの歌声がよりクリアになり、エコーがかかっているのがわかる。リンゴのスネアも明快な音に。
15.ユー・ノウ・マイ・ネーム
You Know My Name (Look Up the Number)
Lennon-McCartney
「レット・イット・ビー」のB面に収録されたジョンの曲。リンゴのドラムの残響音やマラカスなどのパーカッション系の音がクリアに。モノ・ミックスっぽい仕上がりだが?


文/藤本国彦
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