〈FUJI ROCK FESTIVAL’26〉出演も決定した、“ミッドウェスト・エモ”というサブジャンルを象徴するバンド、アメリカン・フットボール(American Football)が新曲「BAD MOONS」を2月25日にリリース。あわせて、ミュージック・ビデオも公開されました。同曲は、5月1日(金)に「Polyvinyl」よりリリースが予定されている4thスタジオ・アルバム『American Football (LP4)』からのリード・シングルとなります。
マイク・キンセラは同曲について「“Bad Moons”は、長いあいだメンバー同士で回していた2つの別々のデモをつぎはぎした〈フランケンシュタイン〉みたいな曲なんだ。ひとつは子どもたちが遊び、おもちゃのピアノがポロンと鳴るような遊び心のあるもの。もうひとつはギターがきしみ、ドラムが轟く陰鬱なもの。後者の上ではすでに“(…)in the dark”というマントラを歌っていたから、僕にとって最大の課題は、前半の無垢さや浮遊感と、後半の深い絶望とをテーマ的にどう結びつけるかだった。そこで曲の語り手を〈子ども〉として始めることにしたというか。正確にはふたりが、ひとつのトレンチコートの中に積み重なるように隠れ、密かに、そして気乗りしないまま大人の男の人生を生きている。やがて彼の過ちや罪悪感を少しずつ背負い込んでいく。曲の終わりには、それらの過ちが少年たちの中からあふれ出しそうになるんだ。カタルシス的な告白であってほしいし、人生を生きてきたすべての人に、少しでも共感してもらえたらうれしい」と語っています。
Alex Acyは「成長とは、自分自身に対して共感できるようになってはじめて、他者にも共感できるようになると気づく瞬間に訪れるものだと思うんです。男の子はこれを理解するのに苦労しがちで、その結果として愚かで後悔するような行動をたくさんしてしまう。Rémiと僕は一緒に育ったので、このテーマについて共通の視点があると感じた。僕たちが育ったケベックとミッドウェストには多くの共通点がありますから。だからこそ、このMVをカナダの田舎に根ざしたものにするのが自然だと感じたのです」とコメントを寄せています。
「Bad Moons」が象徴する4thスタジオ・アルバム『American Football (LP4)』は、人生における最も過酷な現実に真正面から向き合い、中年期に伴う混乱や妥協、喪失、そして苦難の末に得られる視点を描いたもの。作曲およびレコーディングのプロセスを刷新した結果、これまでで最も野心的な内容となり、重層的で、不協和的で、ときに挑発的でありながら、常に深い感情に貫かれた作品となっています。
アメリカン・フットボールは、5月15日(金)米デンバーのSummit Music Hall公演を皮切りに、〈FUJI ROCK FESTIVAL’26〉も含むワールド・ツアーを開催。これは、2024年の『American Football (LP1)』25周年記念ツアー以来、彼らにとって初のフル規模でのツアーとります。なお、全米各地でICE(移民税関捜査局)に起因する致死的な暴力や威圧行為が発生している状況を受け、PLUS1と提携し、ツアー全公演のチケット1枚につき1ドル / 1ポンド / 1ユーロをSafe Passage InternationalおよびIllinois Coalition for Immigration & Refugee Rightsに寄付することも発表されています。