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BABYMETAL、ブリング・ミー・ザ・ホライズンを迎え日本凱旋ライヴを開催 世界基準の熱狂パフォーマンス

BABYMETAL   2019/11/25 11:31掲載
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BABYMETAL、ブリング・ミー・ザ・ホライズンを迎え日本凱旋ライヴを開催 世界基準の熱狂パフォーマンス
 BABYMETALが、11月16日と17日に埼玉・さいたまスーパーアリーナで、アメリカでは初のアリーナ・ショウとなった米ロサンゼルス The Forumでのワンマン・ライヴの成功をはじめ20ヶ所に及ぶアメリカ・ツアーを経ての凱旋公演となる〈METAL GALAXY WORLD TOUR IN JAPAN」〉を開催。スペシャル・ゲストに多角的なロック・サウンドとカルチャー・ファッション性で世界的に絶大な人気を誇るUK出身のロック・バンド、ブリング・ミー・ザ・ホライズンを迎え、熱狂的な東京公演を終えました。

 
 ライヴはアルバムの冒頭を飾る「FUTURE METAL」から始まり、トライアングルのステージや、巨大なLED画面に映し出される鮮明な映像、照明などの全ての演出が会場全体を‟METAL GALAXY”の世界観へと引き込みました。画面に映し出されるSU-METALとMOAMETALの表情からは、過去最長となったアメリカ・ツアーを経て成長した力強さを垣間見ることができ、世界を相手に前に突き進んでいるBABYMETALの今の姿に心を突き動かされたのもつかの間、パワーアップしたそのパフォーマンスで、オーディエンスをどんどんと盛り上げていきました。「DA DA DANCE (feat. Tak Matsumoto)」 「PA PA YA!! (feat. F.HERO)」といったアルバムからの最新曲など、約1時間半の公演を終始熱狂の渦にして、まだまだその先を見せてくれるような期待感を残して締めくくりました。

 
 10月11日に3年半ぶりとなる3rdアルバム『METAL GALAXY』を世界同時リリースしたBABYMETAL。アメリカのBillboard Top 200(総合アルバムチャート)では、日本人アーティストとして史上2番目となる13位にランクインし、自身の前作実績を大きく上回りました。また、イギリスの「Official Charts」アルバム総合チャートでは2作連続でTOP20入り、ロック・メタル部門で日本人アーティスト初となる1位を獲得したほか、日本のオリコンチャートでは3位、またiTunesアルバム総合チャートでは世界各国で上位にランクインしました。
 
 なおBABYMETALは、2020年1月25日(土)と26日(日)にワールド・ツアー日本公演の追加公演〈LEGEND ‒ METAL GALAXY / METAL GALAXY WORLD TOUR IN JAPAN EXTRA SHOW〉を千葉・幕張メッセ国際展示場にて開催することが決定しており、今回のライヴ終演後には、東と西というキーワードや太陽と月のモチーフなど“二面性”を思わせる映像が映し出され、単なる追加公演ではないことが想像できるアナウンスであったことも気になるところです。

Photo: Taku Fujii

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[ライヴ・レポート]
 11月16日。さいたまスーパーアリーナ公演初日。
場内には、ゲスト・アクトのブリング・ミー・ザ・ホライズンによるライヴの熱気が未だ残っている。英シェフィールド出身の彼らはライヴ・バンドとしての実力を遺憾なく発揮し、日本の観客を存分に盛り上げた。とりわけヴォーカルのオリヴァー・サイクスは何度も大声で“BABYMETAL”の名をシャウトし、その都度、観客も大歓声で応えた。こうして随分と場内の空気が温まっている状況の中、待ちに待ったBABYMETALの凱旋ライヴが幕を切って落とされた。

 ライヴは3rdアルバム『METAL GALAXY』の冒頭曲「FUTURE METAL」でスタート。ステージの背後に設置された高画質LEDワイドスクリーンに鮮やかな映像が映し出されると観客はたちまち非日常の世界へと誘われた。どよめきのような歓声があちこちで起こる。その後にBABYMETALが姿を現わすと場内のボルテージは一気に加速。若い女性のものと思われる、悲鳴に似た歓声が周囲で響いている。熱量がぐんぐん上昇する中、新曲の「DA DA DANCE (feat. Tak Matsumoto)」が披露されるとさらなる歓声が沸いた。ユーロビート調の軽快なリズムに乗せて歌うSU-METAL。躍動するMOAMETALと“アベンジャーズ”と呼ばれるサポート・ダンサー。トライアングルの形をした稼働式のセンターステージでパフォーマンスする3人とスクリーンに映るカラフルで眩しい映像がシンクロし、場内は早くも興奮の坩堝と化している。

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 続く「ギミチョコ!!」の間奏で、SU-METALが手拍子を促しながら“さいたまー!”と叫ぶと場内の熱気はさらにヒートアップ。モッシュがあちこちで起こり、また、背後のスクリーンに映る、まるでダンスの連続写真のような映像も大変見応えがあった。その演出効果は次曲の「Elevator Girl」でも続き、3人がまさにエレベーターで上下するようなエフェクトがかかった映像は、アップ・テンポでノリの良い、“大人可愛い”ダンス・ルーティンをより華やかなものとしている。その後の「Shanti Shanti Shanti」での映像もこれまた美しく、インドをイメージしたと思われる幾何学模様の鮮明な映像美は、指先の動きまでが美しいダンスを基調としたステージングを鮮やかに彩っている。幾つも伸びるレーザー光線の演出から始まる「Starlight」も見惚れるほどのクオリティ。圧倒的なSU-METALの歌唱と美しいコーラスワーク、それと対比するヘヴィなジェント・ギター・サウンドが織りなす極上な世界は多くの観客の耳目を集めている。

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 「Kagerou」では、ブルージーなギター・サウンドに乗せてSU-METALが大人びた歌唱を披露。リズムに乗った3人の凛々しくも躍動するダンスは一見の価値あり。続く「Distortion(feat. Alissa White-Gluz)」では冒頭でWall of Deathが起こり、デスヴォイスの部分を大声で叫ぶ者が続出。怒涛のブラストビートに観客は酔いしれ、どんどんライヴにのめり込んでいった。続けざまに代表曲「メギツネ」が披露されるとフロアはさらに大爆発。無数の腕が、まるで強風に煽られる稲穂のように激しく上下している。場内の興奮が冷めやらないうちに「PA PA YA!!(feat. F.HERO)」が始まると、フロアの観客もスタンドの観客も“待ってました”とばかりにさらに熱狂。大勢が終始タオルを振り回し、会場はまさにお祭りといった様相を呈している。

 ホール内の熱量はその後も持続し、「KARATE」でも引き続きモッシュが発生。多くの観客がグルーヴを感じながら笑顔で体をぶつけ合っている。SU-METALがMOAMETALとアベンジャーズの2人を助け起こす間奏のシーンではあちこちで歓声が上がり、直後のサビでは自発的に大きくジャンプをする者が続出。最後のSU-METALの渾身のロングトーンはアリーナの屋根を突き破っていくかのような凄みがあった。そして本編の最後を飾った「Road of Resistance」では、冒頭に巨大なWall of Deathが複数起こり、その後はサークル・モッシュが頻繁に発生。老若男女みな、笑顔で走り回っている。全身全霊のSU-METALの歌唱、MOAMETALとアベンジャーズによる力強く溌溂としたパフォーマンスで場内の興奮はピークを迎え、間奏では大勢による“WOW WOW”のシンガロングが場内に何度もこだまし大盛況のもと終了した。

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 少しの時間を置いてから、新曲の「Shine」が披露される。スモークの中で幻想的に踊るMOAMETALとアベンジャーズ。やがて中央にSU-METALが現われ、感情豊かに丁寧に歌い上げると、場内は水を打ったように静まり返り、多くの観客は再びショウに引き込まれた。日食をイメージした映像をバックに壮大な楽曲がソリッドに奏でられ、一向に目が離せない状況が続く。そして最後に新たなアンセムとなりそうな楽曲「Arkadia」が続けて披露されると、フロアには計8個のサークル・モッシュが再び同時発生。メロディック・スピード・メタルの美しい旋律と怒涛のブラストビートに乗るSU-METALの力強い歌唱、MOAMETALとアベンジャーズによるドラマチックなダンスが多くの観客を魅了した。最後にSU-METALが“You are the best!”と観客に伝えると、場内からは割れんばかりの歓声と拍手が沸き起こった。こうして、BABYMETALは、大喝采を浴びた先月のロサンゼルス The Forum公演に勝るとも劣らない極上のライヴ・エンターテインメントショウを披露し、大勢の観客を虜にして、さいたまスーパーアリーナ初日公演は大盛況のもと幕を閉じた。シアトリカルなBABYMETALのライヴ・ショウのグレードはまさに世界基準。唯一無二のスタイルの、比類なきメタル・アリーナ・ショウだった。

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 最後に、今回のゲスト・バンド、ブリング・ミー・ザ・ホライズンとBABYMETALの関係性について少しばかり触れておく。両バンドの出会いは、イギリスのロック専門誌「KERRANG!」が2015年6月に英ロンドン Troxyで開催した〈KERRANG! AWARDS 2015〉でのこと。このアワードでBABYMETALは、独立心あふれるアーティストに贈られる“THE SPIRIT OF INDEPENDENCE AWARD”を受賞(翌年は同アワードで“BEST LIVE BAND”賞を受賞)したわけだが、日本人アーティストが〈KERRANG! AWARDS〉で賞を受けるのはこれが初めてのことだった。そして会場内にて、BABYMETALと同アワードで“BEST BRITISH BAND”賞を受賞したブリング・ミー・ザ・ホライズンのメンバーは仲良くフォト・セッションを行なったのである。ちなみにBABYMETALは、〈KERRANG! AWARDS〉の2日後にロンドンのIndigo at The O2で開催されたメタル雑誌「METAL HAMMER」主催のアワード〈METAL HAMMER GOLDEN GODS 2015 AWARD CEREMONY〉に出席し、“BREAKTHROUGH”部門を受賞。その際にもブリング・ミー・ザ・ホライズンのメンバーと記念写真を撮っている。

 それから2ヵ月後の8月。英レディングとリーズで開催された〈READING AND LEEDS FESTIVALS 2015〉の同じ日に両バンドはメイン・ステージに登場。その際、ブリング・ミー・ザ・ホライズンのヴォーカル、オリヴァー・サイクスは、なんとBABYMETALのTシャツを着てステージに現われたのだが、そのまさかの展開に、現地で生観戦していた筆者は心底驚愕した。なぜならば、その年の2月に発売したブリング・ミー・ザ・ホライズンの5枚目のアルバム『ザッツ・ザ・スピリット』が全米アルバム総合チャートで2位を記録し、世界的な人気を誇るブリング・ミー・ザ・ホライズンのヴォーカルがBABYMETALのTシャツを着て、世界的に有名なフェスのメイン・ステージに登場したのだから。これで驚くなというのが無理な話である。そしてそのライヴの模様は後日、BBCで放映され、会場にいる観客はおろか、テレビやインターネットを通じて多くのイギリス人がBABYMETALの名を知ることとなったのである。

 その後両バンドは、海外のフェスで何度か顔を合わせるうちに良い関係を築いていき、SNSを通じて“いつか一緒にツアーを回ろう”と互いに呼びかけあう仲に発展。そしてようやく両バンドの願いが、今回のワールド・ツアー日本公演(全4公演)として具現化されたのである。約4年前より始まった、これまでの両バンドによるストーリーを鑑みると、ブリング・ミー・ザ・ホライズンがゲストとしてBABYMETALのアリーナ公演に登場し、多くの日本人観客に彼らのライヴの素晴らしさをアピールできたことは、過去にブリング・ミー・ザ・ホライズンがイギリスのフェスでBABYMETALの名を大きく広めてくれたことに対する、BABYMETALからブリング・ミー・ザ・ホライズンへの“4年越しの恩返し”といった側面もあったわけでとても感慨深いものがある。現状に満足せず、常に新しい音楽を求めて進化し続けるBABYMETALとブリング・ミー・ザ・ホライズン。近い将来、今度はブリング・ミー・ザ・ホライズンが母国イギリスで行なうアリーナ・ツアーのゲストにBABYMETALを迎えるかもしれないし、もしそうなったのなら、ブリング・ミー・ザ・ホライズンのファン層の大半を占める若いイギリス人女性が、洗練されたBABYMETALのライヴ・ショウに一体どんな反応を示すのか是非とも見てみたいものだ。


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文 / teri

BABYMETAL
MEATL GALAXY WORLD TOUR IN JAPAN

11月16日 埼玉 さいたまスーパーアリーナ

[セットリスト]
01. FUTURE METAL
02. DA DA DANCE(feat. Tak Matsumoto)
03. ギミチョコ!!
04. Elevator Girl
05. Shanti Shanti Shanti
06. Starlight
07. Kagerou
08. Distortion(feat. Alissa White-Gluz)
09. メギツネ
10. PA PA YA!!(feat. F.HERO)
11. KARATE
12. Road of Resistance
EN
13. Shine
14. Arkadia
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