第54回グラミー賞でベスト・クラシカル・ヴォーカル・ソロを受賞した話題作、
ジョイス・ディドナート(Joyce DiDonato)の『ディーヴァ・ディーヴォ』の
日本盤(TOCE-90226 税込2,800円)が5月9日にリリースされます。
アメリカ出身のメゾ・ソプラノ歌手、ジョイス・ディドナートはグラミー賞史上初めて、クラシックの受賞者として授賞式でパフォーマンスを披露。圧倒的な歌声で会場を魅了しました。「オペラ・ガールをこのような場所の仲間に入れてくださってありがとう!」と挨拶。「文化芸術にもっと理解とお金を!」という真摯なアピールも忘れませんでした。
1969年生まれ、カンサス出身のディドナートは、みずからを“ヤンキー・ディーヴァ”と呼ぶアメリカン・オペラ・スターです。
アルバム『ディーヴァ・ディーヴォ』は、メゾ・ソプラノであるディドナートが、その声を駆使してドラマティックで豊富な歌のヴァリエーションを聴かせる、企画性あふれる新録音です。ディドナートはさまざまなキャラクターの役柄をこなす柔軟性に富んだキャパシティを十全に発揮。同一の題材をベースにした複数の作曲家の作品では、役柄の男性役と女性役のアリアを歌い分け、その実力を見事に示した興味の尽きない一枚になっています。
オペラにおける、いわゆる“ズボン役”の代表格、
モーツァルトの「恋とはどんなものかしら」をはじめ、
グルックの『皇帝ティートの慈悲』では、本来カウンターテナーが歌うパートのセスト役を熱演しています。
また、日本が誇る世界的指揮者、
大野和士との顔合わせの成果も見逃せません! 大野はこのアルバムで演奏を務めているリヨン国立歌劇場管弦楽団の首席指揮者として活躍中です。
※5月9日発売
ジョイス・ディドナート
『ディーヴァ・ディーヴォ』(TOCE-90226 税込2,800円 / HQCD仕様)
[収録曲]
01. マスネ:僕は少し酔っている!〜歌劇「シェリュバン」
02. モーツァルト:やっと待ってた時が来た〜歌劇「フィガロの結婚」
03. モーツァルト:さぁ、早く来て、いとしい人よ〜歌劇「フィガロの結婚」
04. グルック:もしもあなたの顔にそよぐ風が〜歌劇「皇帝ティトゥスの慈悲」
05. モーツァルト:今がその時よ〜歌劇「皇帝ティトゥスの慈悲」
06. モーツアルト:もはや花飾りの冠を編む〜歌劇「皇帝ティトゥスの慈悲」
07. モーツァルト:恋とはどんなものかしら〜歌劇「フィガロの結婚」
08. ロッシーニ:真実にして不屈の情熱をもつ〜歌劇「セビリャの理髪師」
09. グノー:ぼくの告白をあの人に告げておくれ〜歌劇「ファウスト」
10. ベルリオーズ:燃える恋の思いに〜劇的物語「ファウストの劫罰」
11. ベルリオーズ:初めての熱狂〜歌劇「ロメオとジュリエット」
12. ベルリーニ:申し上げます!ロメオがあなたのご子息を殺したとしたら…〜歌劇「カプレーティとモンテッキ」
13. マスネ:行け、僕を独りにさせろ…悲しみと僕だけを残して行ってしまえ!〜歌劇「サンドリヨン」
14. ロッシーニ:悲しみと涙のうちに生まれて〜歌劇「チェネレントラ(シンデレラ)」
15. マスネ:おお、か細い私の身体…親愛なる女神キプリス〜歌劇「アリアーヌ」
16. リヒャルト・シュトラウス:さぁ、仲直りしましょう〜歌劇「ナクソス島のアリアドネ」
[演奏]
ジョイス・ディドナート(Ms)
大野和士指揮リヨン国立歌劇場管弦楽団&合唱団 他