キース・リチャーズ(Keith Richards)が、大絶賛された2ndソロ・アルバム『
メイン・オフェンダー〜主犯〜』の豪華限定ボックス・セットを、BMGより3月18日(金)にリリース。ケンティッシュ・タウンのTown & Country Clubで録音されたこれまでリリースされていなかった〈Winos Live In London '92〉のパフォーマンスから、未リリースだった貴重な音源も含む全12曲を収録。
このコレクションには、未公開の写真や手書きの歌詞の複製、アルバムを発売した当時のエッセイ等を収めた88ページにおよぶブックレットと、当時のプロモーションやツアー・グッズの完全なレプリカを封入したアーカイヴ特典がもれなく付いてきます。
『メイン・オフェンダー〜主犯〜』は、キース・リチャーズに関する資料が詰まった最新の宝箱であり、2021年の『Live At The Hollywood Palladium』と、今や伝説と化した初のソロ・アルバム『
トーク・イズ・チープ』の2019年のリマスターに続くリリースとなります。
このアルバムが最初にリリースされたのは1992年10月で、『トーク・イズ・チープ』の発表から4年後のことでした。フィーチャーしたバンド、エクスペンシヴ・ワイノーズのメンバーは、ドラマーであり長年のコラボレーターでもある
スティーヴ・ジョーダン(2021年に行われた
ローリング・ストーンズのNo Filter Tourで、ドラマーとしてUSツアーに参加)、ギタリストの
ワディ・ワクテル、ベーシストの
チャーリー・ドレイトン、キーボード・プレーヤーの
アイヴァン・ネヴィル、そしてシンガーの
サラ・ダッシュ、バックヴォーカルの
バーナード・ファウラーと
バビ・フロイドです。
人を惹きつける魅力に溢れた『メイン・オフェンダー〜主犯〜』の10曲には、エレクトリックなシングル「Wicked As it Seems」「Eileen」「Hate It When You Leave」が含まれています。アルバムのプロデュースを行ったのは、キース・リチャーズ、ワディ・ワクテル、スティーヴ・ジョーダン。ボーナス・ライヴ・アルバムは、ジョーダンがミックスとプロデュースを担当しました。
新たな『メイン・オフェンダー〜主犯〜』の豪華ボックスセットには、専用コレクターズ・ケースが同封され、手作業で番号がつけられたオリジナルのアルバム・カヴァーのプリントが収められています。内側はスモークカラーのヴァイナル盤にプレスされた、ユニークなアートブックです。
『メイン・オフェンダー〜主犯〜』LP&CDは、当時のプロデューサーでエクスペンシヴ・ワイノーズのメンバーでもあるスティーヴ・ジョーダンのもとで、新たにリマスターされました。『Winos Live in London '92』は、まるでライヴ会場のまんなかにいるような気分を味わえるアルバムで、「Eileen」「Hate It When You Leave」「Happy」などの未リリース・ヴァージョンが収録されています。
[キースの言葉]これで二度目になるが、ワイノーズはある意味まだ発展途上にある。ずっと彼らと一緒に活動できたら、きっと世界でも有数のバンドに成長するだろう。本当に魅力のあるバンドで、その可能性はまだ見え始めたばかりだ。
もしもワイノーズをツアーに連れて行かなかったら、このレコードはおそらくまったく異なったものになっていただろう。
このアルバムで気をつけたのは、あまり説明をしすぎないことだった。おれにとっては、そういった曖昧さや謎めいたものや、人の心に刺さるちょっとした挑発は、人差し指を振りながら「そうだ、彼はこれをするな、あれをやれ、と言っているんだ」などと口にするよりはるかにパワフルで重要なことだからだ。ミュージシャンなら、沈黙がキャンバスで、そのすべてを塗り潰したいとは思わないだろう。そんなことをしたら、何もかも覆ってしまうことになる……。音楽でとりわけ面白いのは、演奏をしない箇所だ。Photo by Claude Gassian