間も無く出るアルバム、『AIDA / 間』にもオリジナルの楽曲と民謡をアレンジした楽曲とが入っていますが今回は民謡にフランス語を織り交ぜ更に進化させてみました。「TAIRYO」はそういった実験をした楽曲の一つです。サウンドだけではなく詩の部分でも日仏ハーフの私の脳みその中のように、日仏の言語の行き来をしてみたかったのです。仏語のラップのような語りの中には「大漁」のオリジナルの歌詞の訳というよりかまるで漁師の思想のような隠れメッセージを込めています「ramer ramer a contre contre courant de la maree」 (訳: 漕いで、漕いで、波の方向に逆らって漕いで、停泊しない、波止場に降りない、とまらずに漕ぐ、風の向くままに今を生きる。。) 私がミュージックビデオで魅せたかったのは今の漁師と東北の美しい景色。そこにヒップホップダンサーを誘い、音のアレンジと同じく昔と今を繋げようと思いました。