アーサー・ジェフス率いるペンギン・カフェ（Penguin Cafe）が、4年ぶりのニュー・アルバム『レイン・ビフォアー・セブン…』を7月7日（金）に発表します。収録曲から、この曲を書いた日にハロルド・バッドが亡くなっていたことに気づいたという追悼曲「In Re Budd」と、PIANO DAYの3月29日にあわせてリリースされた「Second Variety」が公開中。「In Re Budd」はYouTubeでミュージック・ビデオが公開されていますが、そこで聴けるのはストリングス・ヴァージョン。アルバム収録ヴァージョンとは異なります。

　英国のことわざ「Rain before seven, fine before eleven.（7時前の雨は、11時前にやむ）」に由来するアルバム・タイトルについて、ジェフスは「それまで聞いたことがなかったけど、ある本でその言葉を見つけたんだ。かすかに楽観的なニュアンスがあってとても好きな言葉だよ。最近は使われなくなったけど大西洋から入ってくるイギリスの気象パターンを表現しているんだ」とコメントしています。

　「スタイル的には遊び心のあるリズムや楽器使いに戻ることができてとても満足している」と語るジェフスは、12年前のデビュー作を念頭に新作を制作しました。「当初あったテクスチャーを今は使わなくなっていることに気付いたんだ。それらの要素は父の初期の作品にたくさんあったんです。だからウクレレ、クアトロ、メロディカなどの音楽的にも地理的にもまったく異なる地域のテクスチャーやバラフォンが多く入っているんだ」

　また、所属レーベル「Erased Tapes」のオーナーで、共同プロデューサーのロバート・ラスに後押しされ、今作のリズム要素はかつてないほど前面に押し出され、エレクトロニカを彷彿とさせる楽曲も収録されています。




Photo by Alex Kozobolis