2019年に他界した
ジョアン・ジルベルトの娘でシンガー・ソングライターの
ベベウ・ジルベルト(Bebel Gilberto)が、父のレパートリーを歌ったニュー・アルバム『ジョアン』を8月25日(金)に発表します。アルバムからの1stシングル「É Preciso Perdoar(許してあげよう)」が公開されています。
「É Preciso Perdoar」はジョアンが1973年のアルバム『
三月の水』で取り上げた楽曲で、ベベウは「〈É Preciso Perdoar〉はいちばん好きな曲の一つで、この曲をカヴァーしようと思った時、最初は心が折れそうになった。自分のヴァージョンを録音しながら、“その人をまだ愛しており、一緒に築いたものを尊重したいと思うときは、その感情を置き去りにして解決しない代わりに、その人を許すことがいかに大切か”を理解し続けようとした。この曲はそのすべてを語っていて、最終的に私に大きなインスピレーションを与えてくれたので、この特別なレコードからの最初のシングルに選んだ」と語っています。
ベベウは小さな頃からジョアンと一緒に歌い、このアルバムで歌う曲は、彼女の人生とずっと共にありました。「『ジョアン』は父へのラブレターです。ファースト・アルバム以来、父の曲をカヴァーしたことはなかった。今こそ、生まれたときから、そしてそれ以前から私に影響を与えてきたジョアン・ジルベルトの曲を世に問うときなのです」とベベウは新作について語っています。
スフィアン・スティーヴンスや
セイント・ヴィンセント、ベベウの前作『アゴラ』(2020年)を手がけたトーマス・バートレットがプロデュース。来日公演にも帯同していた
ギレルミ・モンテイロがギターを弾いています。