今年13回忌の
島倉千代子の7曲の未発表音源が発見され、島倉の命日にあたる11月8日(土)に発売されるメモリアル・アルバム『島倉千代子 メモリアル・ベスト』にうち4曲が収録されることが発表されました。
『島倉千代子 メモリアル・ベスト』の発売にあたり、レコード会社がリクエスト曲を募ったところ、ファンから未発表音源の情報が寄せられ、今回の発見につながりました。ファンが持っていた1962年5月の新聞記事には、新曲「峠道」のレコーディングの様子と「うた声喫茶でみんなといっしょに歌いたい」という島倉のコメントが掲載。しかし発売はされておらず、記事にあった録音日の台帳を調べたところ実際にレコーディングされた記載がありマスターテープが残っていることが判明、マスターテープの現物の発見に至りました。
さらに島倉のデビュー前1954年12月の録音台帳には「花の奴さん」と題された楽曲が記載されていたことも明らかに。経緯のほどは不明ですが、1957年4月に
花村菊江が歌詞の一部を変更して発売しており、レコード会社では社内に残る島倉千代子の資料をさらに精査することで合計7曲の未発表音源を発見。前述の「峠道」「花の奴さん」に加え、「君待つ城ヶ島」「風花の街」の4曲が今回のアルバムに初収録されます。
2枚組となる今回のメモリアル・アルバムには、未発表音源のほかに「
人生いろいろ」「
東京だョおっ母さん」「
からたち日記」「
愛のさざなみ」「
鳳仙花」などのヒット曲、姉の島倉敏子と歌った唯一の音源「一の宮青年音頭」などの貴重音源、全33曲が収録されます。
また、11月14日(金)東京・代々木上原 古賀政男音楽博物館 けやきホールにて開催されるメモリアル・イベントでは、ビデオ・コンサートのほか、島倉とゆかりのある歌手からのビデオ・メッセージやファンからのリクエスト曲、さらに今回のアルバムには収録されない未発表音源「この橋渡って行った人」(1957年録音)「どんなに愛しても」(1966年録音)なども披露される予定です。
なお、島倉千代子公式YouTubeチャンネルにて、島倉が残したライヴ映像の中から代表曲15曲が公開されています。