キム・ゴードン (KIM GORDON)が、3作目のソロ・アルバム『PLAY ME』を3月13日(金)にリリースすることを発表。あわせて、収録曲「NOT TODAY」をミュージック・ビデオとともに公開しています。
MVは、ファッション・レーベルのロダルテ創設者であり映像作家でもある、ケイト・マレヴィとローラ・マレヴィが監督を務め、撮影監督にクリストファー・ブローヴェルト(『
mid90s ミッドナインティーズ 』、『
メイ・ディセンバー ゆれる真実 』、『
ドント・ウォーリー 』、
レッド・ホット・チリ・ペッパーズ 「Dark Necessities」)を迎えた短編映像仕立て。キム・ゴードンが身にまとっているのは、ロダルテ初期コレクションのハンドダイによるシルク・チュール・ドレスで、マレヴィ姉妹が彼女のために特別に作ったものです。
マレヴィ姉妹は「キムは私たちが崇拝していたアーティストだったし、ニューヨークで一緒にドレスのフィッティングをしたことを今でも鮮明に覚えています」と語り、「映像のコンセプトを考え始めたとき、キムのほうからこのドレスを着たいと言ってくれて、それが今回のビデオのアイデアに完璧に合っていると気づかされました」とコメント。
また、この楽曲では、キム・ゴードンのヴォーカルに宿る詩的な緊張感も聴きどころです。キムは「長い間やっていなかった歌い方で歌ってみた」、「そうしたら、別の声が自然と出てきた」と語っています。
『PLAY ME』は、民主主義の解体、テクノロジーや専門家がすべてを決める社会がたどり着く息苦しい管理体制や、AIによって「心地いい雰囲気」だけが量産され、文化が均されていく感覚など、億万長者階級がもたらした「巻き添え被害」を彼女ならではのやり方で処理しています。一方で、断定的なメッセージを拒みながら、問い続ける姿勢そのものを原動力とした内省的なアルバムでもあります。
サウンド面では、キム・ゴードンのサウンド・パレットを、よりメロディックなビートや、クラウトロック特有の機械的な推進力へと拡張。ロサンゼルスのプロデューサー、ジャスティン・ライセン(
チャーリー xcx 、
スカイ・フェレイラ 、
イヴ・トゥモア )との継続的なコラボレーションについて、キムは「曲は短くしたかった。とにかくスピーディーに作りたかった。よりフォーカスされていて、たぶん前作よりも自信に満ちている。私はいつもリズムを起点に曲を作るタイプだし、今回は前作以上にビート重視の作品にしたいと思っていた。ジャスティンは私の声や歌詞を本当によく理解していて、私のやり方も分かっている。その感覚が、このアルバムではさらに強く表れていると思う」と語っています。
そして、作品について「正直に言うと、いちばん影響を受けたのはニュースだった」と言い、「いま私たちは、ある種の“ポスト帝国”的な時代にいて、人があっさり消えてしまうような世界にいる」とコメント。これは『PLAY ME』収録曲のひとつのタイトルとも呼応する発言となっています。
VIDEO
Photo by Moni Haworth