映画『ナヴィの恋』『ホテル・ハイビスカス』での怪演に、NTTコミュニケーションズのCMにソウル・フラワー・ユニオン(以下SFU)の中川敬と出演する(99年)など、沖縄民謡の重鎮でありながらも軽やかに活躍を続ける“沖縄のジミヘン”こと登川誠仁。彼の75歳をお祝いして、レーベルの枠を超えた初のベスト盤『It's only セイ小〜ザ・ベスト・オブ・登川誠仁 1975〜2004』(写真・RES-118 \3,000(税込))が2月14日にリリースされます。

　このベスト盤の気になる内容は、中川敬プロデュースのアルバム『スピリチュアル・ユニティ』から「緑の沖縄」、「なりたい節」(ともにSFUメンバーが参加)といった“島唄”ファン以外にも“敷居の低い”楽曲をはじめ、さすが沖縄のジミヘン！ と思わず唸る三線速弾き曲「アッチャメー小」(完全未発表音源)、沖縄でオンエアされた泡盛CM曲「忠孝の歌」、アメリカ軍人宅で覚えた曲をカヴァーしたという「ペストパーキンママ （with 照屋林助）」、軍歌のパロディ「軍歌たべたいなあ（露営の歌）」など、“ならでは”の曲がずらりと並んでいます。もちろん嘉手苅林昌、照屋林助にお弟子さんの知名定男との曲も網羅。必聴の作品です。