バッハ演奏法の新解釈を打ち出した世界的な研究家・演奏家である
ジョシュア・リフキン(Joshua Rifkin)が、21歳の1965年に制作した異色のバロック版
ビートルズ・カヴァー集
『ザ・バロック・ビートルズ・ブック』(WPCS-12356 税込2,520円/写真)が、10月21日に40年余りの時を経て復刻されます。
ジョシュア・リフキンといえば、クラシック・ファンの間では、緻密な研究に基づく個性的で信頼性の高いバッハ演奏でその名を知られる重鎮。そのリフキンが若い頃、ビートルズ全盛の1965年に、こんなにもユーモアあふれるビートルズ・カヴァー集を作っていたとは驚きの一言です。
ビートルズの楽曲をバロック風にアレンジした当盤ですが、お手軽なビートルズ・カヴァー集とはまったく違う代物! 一聴すると典雅なバロック音楽そのものにしか聞こえないのですが、そこにビートルズのメロディがモチーフとして用いられているという仕掛け。 マージーサイド室内楽協会バロック・アンサンブルなる楽団を率いるリフキンが、鍵盤曲からカンタータ風アレンジまで網羅した独創的アプローチで、ビートルズの楽曲をバロック時代にタイムスリップさせています。
それぞれの楽曲に付けられたタイトルにも注目です。たとえば『王宮のビートルズの音楽』なる組曲に収録されているのは、「抱きしめたい」をもとにした「序曲」や、「僕が泣く」をもとにした「歓喜」。そのほかにも、「ホールド・ミー・タイト」は「エプスタイン変奏曲」、「ヘルプ!」にはアリア「もっと若かった頃」という珍妙なタイトルが付けられています。
演奏はもちろん、リフキンらしい細部のこだわりにあふれた完璧なバロック音楽。
レノン、
マッカートニーをバッハ、ヘンデル、テレマンの完全なる同時代人に変貌させた若きリフキンの才能と手腕が光る一枚です。
クラシック・ファンもビートルズ・ファンも、ぜひお楽しみください!!