EMI MARIAが、発表したばかりのミニ・アルバム
『cross over』の世界観をライヴで表現した初の主催イベント<Cross Over Session Vol.1>を、11月29日(月)渋谷のduo MUSIC EXCHANGEで行ないました!
冒頭のブロックは、EMI MARIAと人気ダンスチーム「VENOM」よりAyaとMayu、そして長年の音楽パートナーであるDJ Nao the LAIZAでの編成で、『cross over』から人気のエレクトロ・ダンスナンバー「Mr.ALIEN」をはじめとしたダンサブルな曲を披露。「お客さんともっと近くなれる空間をつくりたくてこのイベントをやりました!」と、会場は一気にヒートアップ。
また、このイベントでは毎回ゲストを迎えることをテーマにしており、記念すべき第1回のゲストはかつて一緒に仕事をして以来、友情を育んできたという
CHiE(
Foxxi misQ)。CHiEのステージ3曲を挟んで再度登場したEMIは、トークでもCHiEに仕切られっぱなしで、「なんだかCHiEちゃんがどんどん仕切ってくれてました〜。(このライヴ・イベントに)またCHiEちゃんを呼びたいと思います!でもふたりで並ぶと緊張します……」とのMCも。
そして後半のパートでは、うって変わって、ギター、ベース、ドラム、キーボードのバンド編成でのステージ。今回のミニ・アルバムには初のバンド・アレンジの楽曲も収録しており、「いつもしないようなことをしたくて、お客さんからのリクエストもあったので、バンドでレコーディングしました。昔の曲でも今の自分の気持ちとぴったりな曲があり、今回セルフカバーすることに」とのこと。本編の最後に披露した「Have you ever」では、「私は人見知りですぐに人と仲良くなるのが苦手なんだけど、メジャー・デビューしてから沢山の人との出会いを通して感じることがたくさんあって、自分の中にあった壁が崩れた、すごく成長できた一年でした!」と今の率直な気持ちを語っています。
アンコールでは、『cross over』にも収録され、“EMI MARIAの本領発揮!”と評判の、
ホイットニー・ヒューストン「The Greatest Love Of All」のカヴァーを披露。「これまであまりカヴァーをやってこなかったのは、自分のものとして消化するのが苦手でなんだか歌うのが申し訳なくて……。でもこの曲は、自分にとってすごく意味がある曲だったんです」と、先日、パプアニューギニアでのデビューが決まった際に、5歳で日本に移り住んで以来18年ぶりに父親の国であるパプアニューギニアに帰ったことに触れ、「日本に住んでからは周りと違うから色々言われたりもしたし、パプアニューギニアの血が混ざっていることに対して悩んだ時期もありました。認められたくて音楽をはじめたので、音楽を通してパプアニューギニアに帰れたことに凄く感謝したし、もっと強い人になりたいと思った。自分の心にあった悩みがすっとなくなるような気持ちでした」と素直な気持ちをMC。
また、「The Greatest Love Of All」の歌詞にも触れ、「ある村の小さい子供たちと遊んでいた時に、曲中の“子供は未来”という歌詞の意味がわかった気がした。“自分に必要なヒーローのような人がまわりにいなかった”という部分も、私もそういう人が欲しかったと思っていた時期があったから、今回カヴァーするのにぴったりだと思い選びました」と語り、改めて彼女の圧倒的なパフォーマンス能力を感じさせる伸びやかで情感溢れる歌声を聴かせる。
そして最後には再度CHiEを呼び込み、
マーヴィン・ゲイと
タミー・テレルのデュエットで有名な「Ain't No Mountain High」を2人でカヴァー。会場のテンションが一気に上がったままライヴの幕は閉じ、ボリューム満点な内容、そしてこれまで聞かれなかったEMI MARIAの本音も語られ、ファンとの距離がさらに縮まったような、とても貴重なライヴとなりました! ライヴ終了後のサイン会には遅くまでたくさんのファンが並び、EMI MARIAもファン一人ひとりとの交流を楽しんでいた様子。
いよいよパプアニューギニアでのリリースも迫り、ますます目が話せないワン・アンド・オンリーな女性アーティスト、EMI MARIA。今後はこの絶品かつ迫力のヴォーカルを聴く場がもっと欲しいとの要望に応え、クラブ・ツアーも予定している(!)とのことなので、期待しましょう!