先日、東日本大震災のチャリティ活動への参加を表明した
新垣結衣。そんな彼女のファン・イベントを追ったドキュメンタリー
Blu-ray /
DVD『真昼の星』(4月13日発売)に収録された“ある場面”が静かな話題を呼んでいます!
この作品は、昨年11月に行なわれた新垣結衣のファン・イベント<新垣結衣と真昼の星を観よう>での模様を中心に収録され、50音の一文字ずつ、その音が頭につく言葉を質問していく「新垣結衣辞典」など、これまで見ることができなかったガッキーの“素”の部分がたっぷり詰め込まれた貴重なドキュメンタリーとなっています。
作品の中で特に話題を呼んでいるのが、ファン・イベントの中、約600人のファンの前で、
金子みすゞの詩を3篇朗読している場面。金子みすゞといえば、CMで「こだまでしょうか」という詩が繰り返し放映され、再び注目を浴びている大正時代の童謡詩人。
このファン・イベントのテーマは“新垣結衣とファンが「真昼の星=見えないけれど確かにあるもの」を体感すること”。そんなテーマに相応しいモチーフとして、金子みすゞの詩を取り上げ構成されており、イベントの主題の基となった「星とたんぽぽ」、この度話題となっている「こだまでしょうか」、別角度からの視点の大切さを詠った「すずめのかあさん」の3篇を、新垣結衣が朗読。
NASA客員教授であり、金子みすゞ研究の第一人者でもある物理学者・佐治晴夫教授は、このイベントのスペシャル・ゲストとして、新垣結衣と対談。金子みすゞ「こだまでしょうか」のメッセージ性、そしてこの詩を朗読した彼女の感性について、「金子みすゞの<こだまでしょうか>という詩が持っているメッセージは、宇宙物理学の立場からみると、人間というのは決して一人では生きられない、みんなと一緒に運命共同体みたいな感じでしか生きられないということなのです。そのためには相手の理解が必要になるのですけれども、まず相手を理解するというのは、相手に寄り添う、つまり言い換えれば、相手のことを丸ごと受け入れて寄り添いましょうということが、ひとつのスタートにならなければならないわけで、実はこれは宇宙の根本的な原理なのです。金子みすゞの<こだまでしょうか>という詩を、物理学とか宇宙からの観点からみると、ものすごく今この時代に必要なことを私たちにとっても強く強く訴えているように私は感じます。新垣結衣さんが<こだまでしょうか>を朗読される場面を拝見しましたが、何度も何度もそれを読み返しているうちに、涙が出てくるようだっていうことをおっしゃってました。それだけやはりあの詩の、簡単な詩ですけれども、あの詩が持っているメッセージ性っていうのはとても強いものが、あの中にはあるんだろうなっていう風に私は考えています」と語っています。
なお『真昼の星』は、オリコンデイリーBlu-ray Discランキングで総合10位を記録(4月13日付)。音楽、映画、アニメが上位にひしめく中、ドキュメンタリー作品としては好調なセールスを記録しています。ぜひチェックを。
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