シンプル・マインズ 2003/04/10掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
レーベルとのゴタゴタにより、すでに完成していたアルバムがお蔵入りになってしまうケースは今まで数多くありましたが、本日は、そんな不運な目に遭いながら、ついに陽の目を見ることになった、ファン涙な作品をご紹介。
2001年にカヴァー・アルバム『Neon Lights』(写真)を、そして昨年にはSACDもリリースされた約4年ぶりのオリジナル・アルバム『Cry』をそれぞれリリースし、バンド結成25周年を自ら祝った
“シンプル・マインズ”。その彼らが、その2作品よりも前に本来ならばリリースする予定であった、幻のアルバム『Our Secrets Are The Same』が、ついに6月30日にUKにてリリースされることになったそうです。
元々は、それまで所属していた“ヴァージン”から“クリサリス”にレーベルを移籍し、98年にアルバム『ナポリ』をリリースした彼らが、その移籍第2弾作品として2000年にリリースする予定であった今作。ただ、プロモーションに力を入れてくれなかったことや、親会社“EMI”と“AOL:Time Warner”の合併話などのバタバタのせいで起こった、クリサリスとのトラブルによって、せっかく完成まで漕ぎ着けたのにも関わらず、結局はお蔵入りに。その後、ブートレッグが出回ったり、ネット上で流れたりしていたため、正式にはリリースされていない作品ながら、ファンの間では、その出来具合が評判になっていた、なんとも皮肉な今作なのですが、どうやら、今回、彼らのボックス・セットを制作しているとの噂もあるヴァージンから、ついにリリースされることになった模様です。ボーナス・トラックが追加収録されるとの話が以前あったみたいですが、どうやら、それは残念ですが、なくなってしまった模様。でも、こうして陽の目を見ることが出来ただけでもありがたいことなので、ファンは心して購入しましょう。できれば、日本盤も出して欲しいものです。